【プロ野球】連敗の呪縛から解放された巨人 負の歴史を知らぬスモークが天敵ソフトバンク討ち

(C)Getty Images

30日にソフトバンク巨人の試合がペイペイドームで行われ巨人が4-3で競り勝った。巨人は2年連続で4連敗を喫した日本シリーズをはじめ、交流戦、オープン戦を含めてソフトバンク相手に14連敗を喫していたが、ようやく連敗を止めた。

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■丸を外す非情采配実った

連敗阻止へ、巨人・原辰徳監督の執念の采配が実った形だ。まずは、スタメンから不調の丸佳浩を外した。丸のスタメン落ちは今季2度目となるが、前回(4月24日)は新型コロナからの回復明けで、コンディション調整の意味合いが強かった。しかし、今回は打撃の状態を見ての判断であり、指揮官が勝負にこだわった末のベンチスタートだった。

そして、先発はプロ入り初めての中4日となる戸郷翔征。その戸郷は期待にこたえ、7安打を許しながらも5回2失点でまとめた。そして、1点リードで迎えた6回からブルペン陣はフル稼働。6回は鍵谷陽平大江竜聖で、7回は高梨雄平ビエイラでピンチをしのいだ。

勝ちパターンの中継ぎを惜しげもなく投入した原監督は、8回にマウンドに送った中川皓太を9回も続投させた。先頭から左打者が並んでいるのを見ての決断だった。しかし、その9回、中川がつかまると、最後はデラロサを投入して逃げ切った。

■中継ぎ5人が全員ホールドを記録

まさに総力戦でソフトバンクから708日ぶりの勝利をもぎとった。丸の代わりに先発に起用された石川慎吾は2安打としっかり役目を果たし、5勝目を挙げた先発の戸郷からは「中4日というのは短期決戦においてはあること。今後のことも考えてここで経験できたのは良かった。」と、ポストシーズンを見据えての頼もしい発言も出た。

先発の戸郷に白星がつき、抑えのデラロサにはセーブがついた。そして、その間の中継ぎ5人全員がホールドを記録するという継投も光った。

原監督のもとチーム一丸となっての連敗脱出だったが、この試合を見る限り、ソフトバンクに対しては、力関係以上にメンタル面も左右してきたように感じられた。投手陣の奮闘は特筆すべきものだが、勝利の立役者となったのは、初回に2点適時打を放ち8回にも豪快な本塁打を放ったスモークだろう。

彼は新加入選手であり、チーム全体を覆う“鷹アレルギー”もなく、負の連鎖も預かり知らぬところ。「これまでのことなんか知るかよ」とばかりに、思い切りバットを振った結果の3打点だ。

敗戦が続けば重苦しい雰囲気になるのも仕方ないが、気持ちの切り替えの大事さを助っ人が改めて教えてくれたのではないだろうか。

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文・SPREAD編集部


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