【プロ野球】巨人・スモークが電撃退団 阪神追走に向け、助っ人大砲の穴を埋めるキーマンを考察

(C)Getty Images

リーグ戦再開を目前に控えた巨人に、残念なニュースが飛び込んできた。今季から新加入したジャスティン・スモークが、近日中に米国へ帰国し、そのまま退団すると発表された。

コロナ禍での入国制限により家族の来日がかなわない現況で、ストレスを抱えたままプレーを続行することが難しいという本人の希望に球団が了承したとのこと。スモークの退団により、主軸の一人がチームを離れることになる。今後の巨人にどのような影響があるのか考察してみたい。

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■勝負所で一発を決める“5番”として勝利に貢献

スモークは“メジャー通算196本塁打”の触れ込みで、長打力のあるスイッチヒッターとしての役割を背負い、今季からの2年契約で入団。コロナ禍の入国制限で来日が遅れ、4月中旬からチームに合流していた。4月27日のヤクルト戦で一軍デビューすると初打席で初安打を記録し、翌28日には第1号のホームランを放った。

ここまで、主に5番・一塁で起用され、34試合の出場で打率.272、7本塁打、14打点をマーク。5月15日の“伝統の一戦・2000試合目”となった阪神戦では決勝3ランを放つなど、本塁打を放った試合は7戦全勝。勝負を決める一発が多く、近年、巨人の泣きどころになっていた“5番”の座をしっかりと務め、打線に不可欠な存在となっていた。

とはいえ、期待以上の活躍を見せたかというと、そこまでの成績ではなかったのも事実。4番・岡本和真の残したランナーをホームに返す“5番”の役割を考えると、得点圏打率.259は物足りない数字。交流戦前は.317だった打率も、交流戦期間は.216と、かなり調子を落としていた。

また、出塁率.336で塁に出る機会は多いものの、足の遅さがネックだった。自身の得点は11で、本塁打以外でホームに帰ってきたのはわずかに4回。後続打者にもよるが、スモークがランナーの場合、エンドランなどの作戦は使えない。ワンヒットでホームに帰れる走力がないので、機動力野球ができない点も攻撃の幅を広げる意味での足かせになっていた。さらに、失策数もチームワーストの4つとディフェンス面での不安要素もつきまとっていた。

■得点圏打率.500の中島の起用で打線強化も

今後、巨人はスモークの穴をどう埋めるのか。22日のDeNA戦から1軍復帰が見込まれる梶谷を右翼、ウィーラーを一塁へ回し、松原を左翼へ配置すれば、ディフェンス面の強化、さらに機動力野球でかき回す攻撃ができるだろう。

また、スモークの代わりに中島を一塁に起用し、ウィーラーを引き続き左翼で起用するという攻撃的なオーダーの可能性も考えられる。中島は打席数こそ少ないものの得点圏打率は.500と相変わらず勝負強いバッティングを見せており、岡本和の後続を受け持つ打者としては最適だ。丸も一軍に復帰しており、本来の打撃を取り戻せば、長打力・機動力にも優れた破壊力抜群の打線になるはずだ。

今季の巨人では、スモークとテームズ、2人の新助っ人が大いなる活躍をしてくれるものと期待されていた。しかし、テームズも4月27日の1軍デビュー戦で右アキレス腱を断裂し早々に帰国。巨人は早くも両大砲を欠き苦戦を強いられることになっている。

それでも、坂本勇、岡本和、梶谷、ウィーラー、丸、中島といった実績も実力もあるメンバーが揃って活躍できるようになれば、首位・阪神を追撃することも可能だろう。18日からのリーグ再開戦は、阪神と敵地・甲子園での3連戦。12年ぶりに交流戦を勝ち越しセ・リーグ勢に勢いがある中、今後の真価が問われる一戦に注目したい。

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文・SPREAD編集部


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