【MLB】大谷翔平の前に立ちはだかる「7人の刺客」とは HRダービー組み合わせ発表

 

【MLB】大谷翔平の前に立ちはだかる「7人の刺客」とは HRダービー組み合わせ発表
エンゼルス・大谷翔平(C)Getty Images

■「一発か三振か」豪快な打撃が売りのギャロも要注目

ソトとともに左の大砲として注目を集めるギャロは、コロラド・ロッキーズのトレバー・ストーリーと対戦。ギャロは2017年に41本、2018年に40本をマークした長距離砲。三振数も2017年は196、2018年は207と、「一発か三振か」というムラのあるタイプだが、ツボにはまった際の飛距離はメジャー屈指。本日のタイガース戦でもマルチ本塁打を放っており、ホームランダービーに合わせるかのように調子を上げてきている。

一方のストーリーは、2018年にキャリアハイとなる37本塁打をマーク。今年のホームランダービーの開催地であるクアーズ・フィールドを本拠地としているだけに、地の利を生かせるという点では有利に働く可能性もある。

最後の組み合わせは、オークランド・アスレチックスのマット・オルソンと、ボルチモア・オリオールズのトレイ・マンシーニ。オルソンは6年目にしてオールスターにも初選出。2019年には自己最多の36本塁打、今季もここまで21本を放ち、主砲としてチームをけん引している。

2019年に38発を放ったマンシーニは、昨年3月に結腸がんの手術を受けシーズンを全休。今季復帰を果たすと、ここまで15本塁打を放ち見事なカムバックを決めてみせた。病気を克服しホームランダービー出場というストーリーも、ファンに大きな期待を抱かせる。

各選手にそれぞれ特徴があり、大谷にとっては気の抜けないライバルが出揃った。第1ラウンドでソトを破っても、第2ラウンド、決勝ラウンドと、気の抜けない対戦相手が目の前に立ちはだかり、また、一発勝負のホームランダービーとあって、どの選手が勝ち抜いてもなんら不思議はない。

■大谷は“ジンクス”を破れるか

ホームランダービーに出場すると「体力の消耗が激しく、優勝者は後半戦に調子を崩す」というジンクスもある。

今季活躍を続ける“3人のジュニア”、サンディエゴ・パドレスのフェルナンド・タティスJr.、トロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.、アトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.はオールスターに選出されているが、3人ともホームランダービーには参加しない。

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しかし近年では、ホームランダービーを優勝し、そのまま本塁打王になるケースも多くなっている。前述した2019年のアロンソや、2017年の覇者アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、ともにシーズン50本塁打超えで本塁打王を獲得。高い次元でパフォーマンスを発揮できる選手であるならば、勢いそのままにシーズン後半も乗り切ることも不可能ではなさそうだ。

オールスターでは投打“二刀流”の実現も期待される大谷。初物尽くしのシーズンで、初めてのホームランダービーでも、その超人ぶりを発揮し、並み居る強敵を撃破して優勝できれば、再び世界中のファンを驚嘆させるに違いない。

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文・SPREAD編集部