今週は新潟競馬場で、第61回関屋記念(26日/GIII、芝1600m)が行われる。サマーマイルシリーズの第2戦として施行されるレースだ。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬14頭の全頭診断を行う。
◆【関屋記念2026予想/危険な人気馬】前走復活Vも猛暑の重ハンデが足かせ 前走6人気以下「0.0.0.43」も致命的に
目次
■関屋記念2026 出走予定馬全頭診断
・アンパドゥ
6戦4勝と充実のキャリアで臨む初重賞。昨夏に使われた新潟芝1600mは斤量3キロ差がありつつダノンセンチュリーに先着と、ポテンシャルの高さは折り紙つきだ。重賞ウイナーが揃ったメンバー構成での初重賞は楽ではないが、ノーマークにもできない。
・エルトンバローズ
しらさぎSで2023年以来の勝利を飾った古豪。マイル路線でいまだ健在であることを示したが、今回は未経験の新潟芝外回りかつ斤量59キロと乗り越えるべき課題は楽ではない。押さえ程度が精いっぱいか。
・クランフォード
かつてはスワンSで1人気に推されたほどの素質馬。リステッド競走ですら掲示板外が目立つ現状には不満を覚えてしまうが、2走前の阪神牝馬Sはエンブロイダリー、カムニャックら強豪相手に4着と復調の兆しを見せた。理想はメタルスピードの番手を取ったうえで後続に3馬身差以上をつけて直線に向くこと。その競馬が叶えば侮れない。
・サンダーストラック
NHKマイルCから参戦をはたす3歳馬。過去にはプリモシーンが同じローテーションで勝利を収めたが、同馬や3着に入ったソングラインはいずれも牝馬だった。過去10年の関屋記念において、3歳牡馬は【0.0.0.7】と不振傾向。夏競馬や左回りの良績も乏しく、消す選択肢も視野に入れたい。
・ジュタ
函館記念を経て臨む自身初のマイル戦。速い上がりが要求される新潟芝外回り向きのキャラとは思えず、苦戦が予想される。
・シリウスコルト
斤量58キロ以上の成績は【0.0.0.6】と不振傾向。GIIIのメンバーとはいえ馬券内突入は至難の業と言える。
・ダノンセンチュリー
昇級戦の前走京王杯SCは2人気9着。重賞の壁というより1400mの壁にぶち当たったようなレースぶりで、現状はマイルが合うのだろう。この中間はウッドでラスト1F10秒7と抜群の切れ味を披露。逃げ想定のメタルスピードの2番手以下はスローになる可能性が高く、その展開なら本馬の瞬発力は見逃せない。
・ドロップオブライト
前走ヴィクトリアマイルは五分のスタートだったが、道中は最後方待機。直線でも大外を選択と、ロスが目立つ印象を受けた。それでも上がり3Fは2位の脚を使っており、GIを除く芝1600mは【1.1.2.0】馬券外なし。牡馬相手の斤量56.5キロは楽ではないが、ヒモ穴として警戒。
・ファーヴェント
オール野芝の夏の新潟芝は【2.0.0.0】と好相性。個人的にはしらさぎSを使わずマイラーズカップから本レースへ直行してほしかったが、それでも適性の高さが揺らぐことはない。持ち時計の面ではやや心もとないが、ノーマークは禁物だ。
・ブエナオンダ
近2走はいずれも道中10番手以下。開幕週の新潟芝で後方一気は至難の業と言える。
・マテンロウスカイ
芝での馬券内から2年以上遠ざかっている馬。厳しい。
・メタルスピード
近2走で先着を許した馬が多数出走する組み合わせ。厳しい。
・ランスオブカオス
もっと強くなると思っていたが、近走は案外な競馬。それでもマイルの持ち時計1分31秒8は優秀だし、手頃な頭数のほうが競馬はしやすいはず。条件替わりでの巻き返しを警戒したい。
・レディマリオン
重賞ではさっぱりだが、昨夏は芝1400mで1分18秒8の走破時計を記録。開幕週向きのスピード+季節適性がある馬でヒモ穴に少々。
Winsightより一部編集・転載(2026年7月23日 18:00公開の記事)
◆【東海ステークス2026/全頭診断】「4.2.2.0」のドンインザムードは鉄板級 “まだ見限れない”想定5人気以下は
◆【関屋記念2026予想/前走ローテ】昨年からハンデ戦に様変わり 過去の傾向から浮かび上がる“突出データ”が
◆【関屋記念2026予想/過去10年データ】前掛かりの傾向も、ハンデ戦に条件変更の昨年は差し、追込で決着…今年は?
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
馬柱の隅々まで徹底分析を行い、確かな精度で軸馬・妙味馬を抽出する「馬柱探偵」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsight』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。














