前編ではオーソリティ、フライライクバードの追い風データについて取り上げたが、後編ではデータ面から浮上する穴馬候補2頭を取り上げる。
◆【AR共和国杯2021予想/データ攻略・前編】波乱含みの難解ハンデ戦 有力馬を後押しする「好走テリトリー」とは
■データが導く2021アルゼンチン共和国杯の穴馬候補は
<穴候補1 マイネルウィルトス>
前走札幌記念は強豪相手に4着。確かな成長の跡をみせたマイネルウィルトス。今回は距離への課題克服がカギとなるが、ここは乗り替わりがプラスに働きそうだ。
・M.デムーロ×ラフィアンの重賞成績【2-1-2-4】
今年はユーバーレーベン、マイネルファンロンとのコンビで重賞勝利。短期免許で参戦していた時代も12人気2着と低評価を覆す好騎乗をみせていた。このコンビ結成は陣営の勝負駆けを思わせるサインと言えるだろう。
<穴候補2 アンティシペイト>
今回が初の重賞挑戦となる馬。さすがにクラス慣れが必要と思われるなか、追い風となるデータがこちら。
・芝2400m超の距離成績【2-2-0-1】
2000m替わりで勝ち上がった前走だが、本質的にはステイヤー寄り。父ルーラーシップ×母父ディープインパクトは2017菊花賞馬キセキとまったく同じ配合でもあり、血統的にこの舞台がプラスに働く可能性は高い。血の力を得た今回、重賞即通用のシーンがあっても驚けない。
AR共和国杯2021予想コラム一覧
▼データ予想
◆【AR共和国杯&みやこS/騎手データ】条件合致で驚異の「連対率50%超」、東西重賞で軸にすべき4人とは
▼追い切り予想
◆【S評価】オーソリティを上回る「S」評価は人気の盲点 人馬一体で「絶好の状態」
◆【A評価】10人気以下の穴馬に高評価「A」 攻め強化は「得意シーズンの到来」
◆【A評価】条件ベストの有力馬に「A」の高評価 充実一途で「通用の雰囲気漂う」
◆【B評価】連覇を狙うオーソリティ 骨折明け初戦の評価は……
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ】波乱の立役者は高いポテンシャルを誇示する人気の盲点
◆【穴馬アナライズ】前日20倍前後の穴馬 枠の恩恵で「善戦マン」から脱却へ
◆【穴馬アナライズ】馬具工夫で「ガラリ一変」 巻き返しを狙う伏兵馬に期待
◆【危険な人気馬】今年も“キレ馬”の台頭か 難解なハンデ戦で「買うべきではない」1頭とは
▼その他、データ傾向
◆【脚質傾向】逃げ馬の実績なし、府中長距離で上がり最速を記録した惨敗馬に注目
◆【前走ローテ】昨年覇者・オーソリティの連覇なるか、距離別から見えてくる穴馬とは
◆【人気傾向】上位人気を素直に信頼も、1・2番人気決着は過去10年なし
◆【枠順】オーソリティの連覇に追い風 過去10年で「最多5連対」の良枠に入る
◆【血統傾向】オルフェーヴル産駒が中心視も、一発あるのは「トニービンの血」
▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「アルゼンチン共和国杯」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。
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