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【ラグビー】日本代表がスコットランドとW杯以来の再戦へ 勝利の鍵は“規律とロー・スコア”

【ラグビー】日本代表がスコットランドとW杯以来の再戦へ 勝利の鍵は“規律とロー・スコア”
姫野和樹(C)Getty Imnages

■2019WC決勝の再現、イングランドと南アが激突

アイルランドと並んで好調なのがイングランドだ。初戦でトンガを69-3と粉砕すると、2戦目にはオーストラリアも32-15とねじ伏せた。勝利の原動力となっているのは、SOのマーカス・スミス(22歳)、FBのフレディー・スチュワート(20歳)、PRのベヴァン・ロッド(21歳)などの若いメンバー。2年後のフランス・ワールドカップがしっかりと視野に入っている。

特に、スミスにSOをまかせ、キャプテンのオーウェン・ファレルをセンターに置く布陣が機能している。さらに2019ワールドカップでブレイクしたサム・アンダーヒルトム・カリーの第3列もチームの主軸に成長した。最終節の南アフリカ戦は、2019ワールドカップ決勝のリマッチとなる。

一方の南アフリカも好調だ。特にフォワード第1列がすごい。先発出場の3人が世界トップの3人なら、後半に交代出場する3人はさらに強いと言われる。そこに2メートル越えがズラリとそろうロック陣、機動力がある第3列と手がつけられない。

イングランドとしては、スクラム、ラインアウトなどのセットプレーを減らして、ボールキープ率を上げることが鍵。素早い展開からディフェンスのギャップを見つけて前に出たい。それに対して南アはキックで前進してプレッシャーをかけてくるだろう。戦術を立てやすい南アがやや有利とみるが、本拠地トゥイッケナムのファンがそれを阻止するか。いずれにしても、激しい試合が期待できる。

■次回WCホスト国、フランスの奮起に期待

最後に、個人的に最も注目しているフランスに触れたい。アントワーヌ・デュポンは世界トップクラスのSHに成長し、今シリーズでは新主将に抜擢された。そして、ケガで休んでいたSOのロマン・ヌタマックが戻って、生きのいいハーフ団が相手を翻弄するはずだった。

しかし、蓋を開けてみると、SOにはヌタマックが休んでいる間にポジションを取ったマシュー・ジャビエルがそのまま起用され、ヌタマックはセンターでの先発となった。所属するトゥールーズではセンターで出場することもあるが、ワールドレベルのアウトサイドセンターとしては線が細い。結局、ライン攻撃に迫力を欠き、アルゼンチン戦は29-29のドローに終わった。

2試合目のジョージア戦では一転してバックス攻撃が躍動し、6トライを奪って41-10と完勝した。これが単なる実力差なのか、修正されて本来の力を発揮したのか、今週のオールブラックス戦で試されることになる。この顔合わせは、2023年WCの開幕戦のカードでもある。こちらも目が離せない一戦だ。

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◆2年後のワールドカップ・フランス大会へ、新生ジャパンへの期待

著者プロフィール

牧野森太郎●フリーライター

ライフスタイル誌、アウトドア誌の編集長を経て、執筆活動を続ける。キャンピングカーでアメリカの国立公園を訪ねるのがライフワーク。著書に「アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅」「森の聖人 ソローとミューアの言葉 自分自身を生きるには」(ともに産業編集センター)がある。デルタ航空機内誌「sky」に掲載された「カリフォルニア・ロングトレイル」が、2020年「カリフォルニア・メディア・アンバサダー大賞 スポーツ部門」の最優秀賞を受賞。

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