ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は16日(日本時間17日)、敵地アーリントンで行われたテキサス・レンジャーズ戦に「3番・DH」で先発出場。初回無死一、三塁の1打席目に中堅フェンス直撃の適時二塁打を放った。
前日は先制2ランを放っており、2試合連続で先取点をもたらした。なお、大谷は18日(同19日)の同カードで先発登板が予定されており、試合前にはブルペンで調整した。試合はエンゼルスが4ー7で逆転負け。連勝は2でストップした。
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■ゲレーロJr.、スタントンに並び3人目
初回、1番ウォード、2番トラウトが連打で出塁。無死一、三塁で打席に入った大谷は、3ボールから相手右腕グレイが投じた96.11マイル(約155キロ)をジャストミート。打球は中堅手の頭を超え、フェンス直撃の適時二塁打となった。惜しくも本塁打にはならなかったが、ライナー性の当たりは打球速度116.5マイル(約188キロ)、飛距離410フィート(約125メートル)を記録した。
エンゼルス広報の公式Twitterは「ショウヘイ・オオタニは、ウラディミール・ゲレーロJr.、ジャンカルロ・スタントンに続き、今季116マイル以上の打球を複数回放った3人目の選手となりました」とつづった。大谷は4月10日のヒューストン・アストロズ戦で自己最速となる打球速度119.1マイル(約192キロ)を記録。これはデータ計測システム「スタットキャスト」が導入された2015年以降、左打者では最速だった。
この圧巻の一撃について、米地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」の記者ジェフ・フレッチャーが「ショウヘイ・オオタニはロケットを打ち続けている」とつづれば、「FOX sports」のアナリスト、ベン・バーランダーも「カウント0-3からオオタニがフェンスにロケットを放った」と記し、両氏とも打球の凄まじさをロケットに例えて伝えた。
試合は、エンゼルス先発のノア・シンダーガードが立ち上がりから崩れ、レンジャーズに逆転を許し、4-7で敗戦。大谷も2打席目以降、3打席連続三振と沈黙。際どいコースをストライクと判定され、怒りの表情を見せるシーンもあった。審判のジャッジにより、調子を落とさないことを祈るばかりだ。
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文・SPREAD編集部