【カタールW杯】日本代表、「ボランチ鎌田」の“プランB”採用の可能性は…… カナダ戦に挑む森保ジャパンの現状

 

【カタールW杯】日本代表、「ボランチ鎌田」の“プランB”採用の可能性は…… カナダ戦に挑む森保ジャパンの現状
日本の司令塔として存在感を発揮した鎌田大地(C)Getty Images

■3人の日本人MFと融合したゲッツェ

フランクフルトで鎌田がボランチとして機能している背景には、2014年のブラジルW杯決勝で母国を世界王者へと導く決勝点を挙げたドイツ人MFマリオ・ゲッツェの存在がある。

ゲッツェはドルトムント時代にMF香川真司(シント・トロイデン)と抜群のコンビを組み、2010-11、2011-12のブンデスリーガを2連覇。昨季はPSVで堂安律(フライブルク)とも息の合ったプレーを披露していた。

2列目に入るゲッツェは囮となる動きも含めた細かなポジションチェンジを続けてくれる。時に、互いのスペースを分け合いながら意思疎通を図り、3人の日本人MFと華麗なハーモニーを奏でて来た。そのうえで、30歳となった彼はここまでチーム最多の走行距離165.1km(リーグ全選手中5位)を記録。今季の活躍を買われてサプライズで5年ぶりのドイツ代表復帰を果たした彼は、本大会の初戦で日本の前に立ちはだかる。

■攻撃陣のタレントをフル活用できる魅力的なオプション

鎌田をボランチ起用すると2列目のポジションが1つ空くため、選択肢が拡がる。

ゲッツェと似たような役割を担える久保建英(レアル・ソシエダ)をトップ下に据え、イングランドでもゴールに直結する卓越した個を発揮し始めた三笘薫(ブライトン)、ドリブルだけでなく周囲も巧みに使い、ドイツで守備面も評価される堂安らをサイドに使い、得点が欲しい場面では復調傾向の南野拓実(モナコ)を2トップ気味に投入するのも面白い。

「ボランチ鎌田」シフトは、日本にとって大きな可能性を膨らませてくれる魅力的なオプションだ。遠藤の状態が心配される中、カナダ戦でプランBの採用は見られるのか。

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文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)

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