【カタールW杯】ジンクスとトリビアで占う優勝国 王者ブラジルか新王者オランダ、ポルトガルの誕生か

 

【カタールW杯】ジンクスとトリビアで占う優勝国 王者ブラジルか新王者オランダ、ポルトガルの誕生か
カタールW杯が開幕を迎えた (C)Getty Images

■キーワードは、「連覇」「開催地」「バロンドール」

W杯は1962年のブラジル以降、連覇がない。それどころか直近5大会での前回王者は4カ国もグループリーグ敗退に終わっている。2002年日韓大会の王者ブラジルが2006年のドイツ大会でベスト8に残ったのが最高成績だ。

歴代最多優勝国である「サッカー王国」ブラジルにとってのベスト8は失態。フランスやイタリア、スペイン、ドイツのような大国がGL敗退に終わるのは「前回王者は優勝できない」ジンクスゆえだ。このジンクスにより、前回ロシア大会の覇者フランスが優勝争いから脱落する。

今大会で日本とGLで対戦するドイツとスペインは残る。日本がグループ突破すれば、どちらかの優勝も消えるので、果たしていかに。

さらに、ここでは「欧州大陸以外の開催では南米勢圧倒的有利」を挙げたい。W杯のトロフィーは過去21大会中、欧州勢が12回、南米勢が9回と2大大陸で分け合って来た。しかし、欧州勢の優勝12回中の10回は欧州で開催された大会であるのに対して、南米勢は欧州以外で7回も制覇しているのは大きな違い。このジンクスにより、ドイツとスペインが消える。

ジンクスで残されるのは、ブラジルとアルゼンチンの南米2強。

過去のW杯前年バロンドール受賞者とW杯本大会の成績

ここで「前年度バロンドール受賞者は優勝できない」を忘れてはいけない。

「バロンドール」とは、世界で最も権威のあるフランスの老舗専門誌「フランス・フットボール」が毎年選出している年間世界最優秀選手賞のことだが、昨年度はアルゼンチンのエースであるリオネル・メッシが受賞。これまでW杯前年度のバロンドール受賞者のいる国は1度も優勝できていないため、このジンクスは最も有効だ。

よって今大会は、ブラジルの優勝で幕を閉じる。これがトリビアとジンクスによる予想だ。

■「新王者誕生」か…

しかし、最後に気になるジンクスを紹介したい。いったんは否定しながらも、「新王者誕生12年周期説」だ。

前述のように1998年のフランス大会から出場枠が32となったが、そのフランス大会でフランスが初優勝。12年後の2010年南アフリカ大会ではスペインが初優勝し、今回がその12年後になる。出場枠32も最後となるため、今大会は初優勝国が誕生しそうな雰囲気がある。

フランスやスペインは自他ともに認めるサッカー大国であるため、新王者も大国から生まれる可能性が高い。とはいえ、欧州で「5大リーグ」と呼ばれる国はすでに優勝しているので、それに準ずるポルトガルかオランダが初優勝国候補となる。オランダは前回大会の欧州予選敗退で出場を逃しているが、1998年のフランスもその前回大会出場を逃している。

オランダは戦術的な現代サッカーの起源である「トータルフットボール」の発明を始め、攻撃サッカーの発展を王国ブラジルでも評価されるが、毎回守備陣に問題があると指摘され続けて来た。今大会は近年の「世界最強センターバック」と評されるフィルジル・ファン・ダイクマタイス・デ・リフトを擁するため、課題も克服。

また、ポルトガルもクリスティアーノ・ロナウドは今回が最後のW杯となる公算が高く、ブルーノ・フェルナンデスルーベン・ディアスといった攻守にタレントを擁しており、初優勝をもぎ取るというシナリオも残る。

本命はブラジル、対抗する新興勢力がオランダ、ポルトガル。「W杯七不思議」は今大会でも継続となるのか、この観点からも興味深いカタールW杯となりそうだ。

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文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)

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