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【NBA】レブロン・ジェームズが成し遂げた通算最多得点記録のすごさ 八村塁を例に考える

【NBA】レブロン・ジェームズが成し遂げた通算最多得点記録のすごさ 八村塁を例に考える
記録突破を祝うアダム・シルバー・コミッショナー、ジェームズ、ジャバー(左から) (C) Robert Gauthier / Los Angeles Times

全米プロ・バスケットボールリーグNBAでは7日(日本時間8日)、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが3万8390得点を記録、カリーム・アブドゥル・ジャバーの持っていた3万8387得点の通算最多得点記録を塗り替えた。

◆【実際の映像】レブロン・ジェームズ、34年ぶりにカリーム・アブドゥル・ジャバーの記録を塗り替えた歴史的瞬間

■八村が60年間プレーしないと到達できない大記録

八村塁の活躍を讃えたいのだろう。日本のニュース番組が、ひっきりなしに「八村、3試合連続2桁得点」などと祭り上げるが、ドラフト1位で入団した選手として、2桁得点ではいささか物足りない数字である点は、これまで訴えて来た通りだ。

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その八村と比較すると、よりジェームズのこの通算得点記録の凄まじさがわかる。

NBAのレギュラーシーズンは年間82試合。ひと試合、八村がめったに記録しない20得点したとする。年間すべての試合に出場しすべての試合で20得点すると、ひとシーズンで1640得点となる。20年間一度も欠場せずにこの活躍を続けたとしても、3万2800得点。やっと5位のマイケル・ジョーダンを追い抜くに過ぎない。ジェームズを抜くためには23年以上20得点を続けなければならない計算になる。

『NBA Rakutenサイト』によると8日現在、八村の総得点数は2303。昨季で3年目を終え、1913得点だった点から、年平均637.7得点と算出できる。八村がジェームズの記録に追いつくためには、60年間プレーしなければならない計算だ。

34年間、この最多得点記録を保持していたジャバーはかつてアカデミー賞のセレモニーで「誰も私の記録を抜くことはできないかもしれない。そもそも、近い選手すらいない」と豪語していたほどだった。

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ちなみにNBA選手のジャバーが「なぜアカデミー賞に?」と思う若いファンもいるだろう。ジャバーは、ブルース・リーの遺作『死亡遊戯』でリーの敵役となる巨人格闘家を演じている。私の記憶では、この授賞式でジャッキー・チェンがジャバーに向かって「ボクも君の動きを真似て練習したんだ」と水を向けると、ジャバーが「スカイフック(ジャバーがもっとも得意とするシュート)をかい?」と応えるのだが、ジャッキーは「いや、あの『死亡遊戯』の際のキックだよ」と会場の笑いを取るシーンもあった。

さて、ジェームズが果たしてどこまで自身の記録を伸ばすのかも興味深いが、この記録を破る選手は果たして現れるのか……。もしそれが34年後だと仮定すると、残念ながら私は目撃する機会はないだろう。

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■通算最多得点記録ランキング

1位 レブロン・ジェームズ 3万8390得点、平均27.0得点
2位 カリーム・アブドゥル・ジャバー 3万8387得点、平均24.6得点
3位 カール・マローン 3万6928得点、平均25.0得点
4位 コービー・ブライアント 3万3643得点、平均25.0得点
5位 マイケル・ジョーダン 3万2292得点、平均30.1得点
(2023年2月8日現在)

◆レブロン・ジェームズが歴代史上最多通算得点更新、カリーム・アブドゥル・ジャバー氏を抜く

◆電撃移籍・八村塁は低迷する名門ロサンゼルス・レイカーズを押し上げ、飛躍を遂げるのか…

◆レイカーズ移籍の八村塁は覚醒の予感  「史上最高のパサー」“キング”レブロン・ジェームズと共闘で

著者プロフィール

たまさぶろ●エッセイスト、BAR評論家、スポーツ・プロデューサー

『週刊宝石』『FMステーション』などにて編集者を務めた後、渡米。ニューヨーク大学などで創作、ジャーナリズムを学び、この頃からフリーランスとして活動。Berlitz Translation Services Inc.、CNN Inc.本社勤務などを経て帰国。

MSNスポーツと『Number』の協業サイト運営、MLB日本語公式サイトをマネジメントするなど、スポーツ・プロデューサーとしても活躍。

推定市場価格1000万円超のコレクションを有する雑誌創刊号マニアでもある。

リトルリーグ時代に神宮球場を行進して以来、チームの勝率が若松勉の打率よりも低い頃からの東京ヤクルトスワローズ・ファン。MLBはその流れで、クイーンズ区住民だったこともあり、ニューヨーク・メッツ推し。


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