■三笘を活かす伊東純也の存在
また、この試合のひとつの焦点となったのが、[4-2-3-1]の左サイドMFで先発した三笘をどう活用するか。W杯後にブライトンで主力の座をつかみ、決定的な仕事を連発するドリブラーを代表の舞台で輝かせるために、“圧倒的な個”をチーム戦術にどう落とし込んでいくかという課題はこれまでも指摘されてきた。
先発起用された三笘はカウンター時の起点となり、単独突破などで観客を沸かせるシーンは見られたが、ブライトンで見せるようなプレーは鳴りを潜め、孤立する場面も多々あった。クラブでは左SBのペルビス・エストゥピニャンや右SHのソリー・マーチといった理解者の存在があり、ロベルト・デ・ゼルビ監督の戦術も浸透している。周囲のサポートはこれから構築していく必要がある。
その面では、伊東純也の存在は第1期森保政権と同様にカギを握ってくる。ウルグアイ戦では堂安に先発の座を譲った伊東だが、後半16分に投入されると右サイドを活性化させ、後半30分に西村拓真のゴールをアシストした。伊東が右サイドで幅を取ることで、左サイドの三笘へのマークを薄めることにつながる。ブライトンのような、よりいい形で三笘にボールを入れるためのチームとしての“設計図”を作る上で、フランスで躍動するアタッカーは必要不可欠だ。
第2期政権となる森保監督のもと、カタールW杯で果たせなかったベスト8進出へ一歩を踏み出した日本代表。28日にはコロンビアとの一戦を控えるが、2026年に向けてチームとしてどのように引き出しを増やし、世界トップレベルと対等に渡り合える力をつけていくのか。新たな戦力の発掘とともに、戦術のアップデートが求められている。
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文●井本佳孝(SPREAD編集部)












