大谷翔平、千賀滉大、藤浪晋太郎と、開幕から日本人投手の話題が連日報じられる今季のMLBは4日(日本時間5日)、ダルビッシュ有、菊池雄星、前田健太の3投手がそろって先発する注目の一日になる。
◆ダルビッシュ有、初のW世界一へ5回1失点・防御率1.80の好発進も「なおパ」
◆前田健太、591日ぶりの今季初登板で5回1失点9奪三振の好投 分析家も「キング」と称賛
■トミー・ジョン手術からの復活を期す前田健太
オフにサンディエゴ・パドレスと6年契約を結んだダルビッシュは、WBCでの世界一奪還に大きく貢献した一方で、調整遅れの影響から開幕投手の予定を回避。2カード目のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で、今季初先発のマウンドに上がる。
トロント・ブルージェイズの菊池は、敵地でのカンザスシティ・ロイヤルズ戦に登板予定。スプリング・トレーニング6先発では防御率0.87と抜群の投球を見せ、ローテーションの座を掴み取った。リリーフへ配置転換された昨季の雪辱を果たすことができるか。激戦のア・リーグ東地区を制するには、欠かせない戦力となる。
そして、ミネソタ・ツインズの前田が、およそ1年7カ月ぶりの公式戦マウンドに帰ってくる。2021年に右肘靭帯の再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、過酷なリハビリを乗り越えてきた。順調にキャンプをこなし、球速もかつての勢いを取り戻しつつある。こちらは、侍ジャパンがWBCで世界一を決めた、ローンデポ・パークでマイアミ・マーリンズとの一戦に臨む。
今季から採用された「ピッチクロック」も、データを見る限りでは対応に苦慮することはなさそうだ。日本が誇る世界最高の投手たちが、大いに躍動する1年になることを願ってやまない。
昨季の日本人投手投球テンポ
ピッチクロックの制限
ランナー無し15秒/ランナー有り20秒
前田健太:ランナー無し14.2秒/ランナー有り19.9秒
菊池雄星:ランナー無し13.9秒/ランナー有り18.4秒
ダルビッシュ有:ランナー無し15.0秒/ランナー有り19.1秒
大谷翔平:ランナー無し15.7秒/ランナー有り20.9秒
※前田健太は2021年のデータ(「Baseball Savant」より)
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文●SPREAD編集部