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【新潟記念/追い切り診断】軽ハンデの“伏兵”がサリエラと同評価「A」 「陣営が想定した以上の仕上がり」

 

【新潟記念/追い切り診断】軽ハンデの“伏兵”がサリエラと同評価「A」 「陣営が想定した以上の仕上がり」

■ファユエン

【中間調整】2022年5月の2勝クラスを3馬身差で快勝。ゆえに3勝クラスでも即通用かと思われたが、精神的に安定せず、季節によって好調と不調の差が激しい面もあり、1年近く低空飛行が続いていた。それでも年齢を重ねての精神面の成長があったようで、暖かい季節がいいタイプということもあり。2走前の江の島Sで0秒2差5着、そして前走の関ケ原Sでは中団から鋭く抜け出しV。条件クラスに別れを告げている。その後は府中牝馬Sも視野にあったようだが、なるべく暖かい季節のうちに走らせたいという意図から、昇級初戦として新潟記念への進出が決定した。

◆【新潟記念2023予想/追い切り診断】ノッキングポイントに迫る高評価「A」 「中間アクシデントの影響はほぼ皆無」

中間は在厩で調整。8月9日にB(ダート)、13日はウッドで15-15と酷暑を考慮し慎重に立ち上げる。1週前追いはウッド単走で終い重点の内容を消化。促したのは最後の最後だけだったが、そこでしっかりギアを上げており中2週の中京遠征で勝利を収めた反動はほとんど気にしなくていいだろう。

【最終追い切り】助手騎乗、美浦ウッド単走。序盤から高いモチベーションを感じさせるように楽に速いラップを刻み、直線でも単走とは思えない気合い乗りで軽快に回転数を上げていた。

【見解】酷暑のなか、関東地方(美浦)での在厩調整は思い切った判断と言える。放牧に出して手離れすることより、手元において好状態をさらに磨き上げる方向に舵を切ったもので、いかに前走時の状態が良かったかの証明だろう。中間は馬なりオンリーではあるが本数は十二分。最終追いでは走る気に満ち溢れた雰囲気で素軽く駆け抜けており、陣営が想定した以上の仕上がりかも。暖かい季節がいいという話も頷ける動きだ。重賞初挑戦ではあるが、ハンデ差と左回り芝2000m適性、そしてこのデキなら好勝負があっても。

総合評価「A」

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西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。