■プラダリア
【中間調整】今年に入りGIIで3回走って3着、3着、5着。そして前走の宝塚記念では後方からインを突き、勝ち馬イクイノックスに0秒4差の6着と16番人気だったとは思えない健闘を見せた。その後、目立った反動がないことから秋に向けての賞金加算を企図し、6月中に新潟記念からの始動が決まっている。
◆【新潟記念2023予想/追い切り診断】サリエラを上回る「S」の最高評価 「前進気勢、メンタルともに◎で絶好調」
8月上旬に栗東へ戻り、当初はケアに専念。16日に坂路で終いを伸ばしたのが初時計だった。23日の1週前追いは松山騎手(レースは池添騎手)が騎乗し、CWで併せ馬。序盤に行きたがってしまった分、ラストにお釣りがなくなってしまったが鞍上の叱咤になんとか応え目標のとした古馬2勝クラスにアタマほどの先着を果たしている。
【最終追い切り】レース当週は池添師が騎乗し、坂路単走。1週前のしっかり負荷を掛けており、輸送を控えた今週は確認程度の内容に留まる。力みは感じられなかったが、集中できていないような面もあり、ラストでズブくて鞍上の手を焼かせた。それでも伸びそのものは上々。高い脚力はアピールできていた。
【見解】宝塚記念が入念な仕上げだった分、そこを使ってからの回復に手間取っているような印象。1週前こそ負荷は掛かっていたが、それ以外の負荷がどうしても物足りなく、馬体減りがあるのかもしれない。相手なりに走れる脚力は魅力だが、状態面はいまひとつ。
総合評価「B」
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追い切り診断
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。