3日に新潟競馬場で行われる新潟記念（GIII、芝2000m）の「血統傾向」を分析する。
2018年以降の新潟記念で3着内に入った種牡馬データを集計、下記の成績表をもとに推奨馬を紹介する。
◆【新潟記念2023予想／血統傾向】復調気配の重賞馬に【6.1.1.14】を信頼 複数の好走条件が重なる今回は“狙い目”
■キングカメハメハのスピード持続力が光る
過去5回の種牡馬成績を見ると、キングカメハメハ系の種牡馬が【3.1.0.12】、勝率18.8％、連対率25.0％、単勝回収値208と好成績を示している。出走がなかった2018年を除く、過去4回で3勝を挙げる活躍ぶりから、軸に最適な血統と言えそうだ。
新潟記念の3着内種牡馬（2018～22年）
一方、ディープインパクト系種牡馬は【0.2.1.24】。今年もプラダリアやサリエラなど上位人気が予想される馬が多数出走を予定しているが、本レースにおいては信頼は置きづらい。
このようにキングカメハメハ系の種牡馬が得意とする理由は、コース形態とレース展開にある。新潟芝2000mは、スタートして1000m近く直線を走るコース形状。さらに距離延長組の参戦が多く、ペースが流れやすい。
そのため、消耗戦になって、スピードの持続力に富んでいるキングカメハメハの血が活きるわけだ。
そこで今回はキングカメハメハ産駒に注目する。
■グランオフィシエ
キングカメハメハ産駒のグランオフィシエをチョイス。
母は2013年のアルテミスSを制したマーブルカテドラルという良血馬。オープン昇級まで14戦と時間を要したものの、オープン昇級後は2戦目のメトロポリタンSで早々にオープン初勝利を挙げた。ゴール前の競り合いを制して勝ち切っているように、オープンでも十分通用する勝負根性を備えている。
加えて、血統データでも推せるポイントがある。
父キングカメハメハ×母父サンデー系の配合の牡・セン馬は、新潟芝2000mを得意とし、2018年以降の成績は【4.2.2.16】、勝率は16.7％、単勝回収値は107をマーク。
なかでも、夏場の8-9月を得意にしており、その成績は【3.2.0.5】、勝率は30.0％、単勝回収値は176と抜群の好走率と回収率を誇っている。
グランオフィシエは、今回初めての新潟への参戦となるだけに未知の魅力は十分。人気薄になりそうで相手に押さえてもおもしろそうだ。
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文●中井達也（SPREAD編集部）
