■魅力的なコースを走って「震災を学ぶきっかけにしてほしい」
ツール・ド・東北の魅力については「アップダウンがあって達成感を味わえるコースと、復興の状況を確認しながら走れること」と口にした鈴木さん。
ツール・ド・東北は東日本大震災の復興支援、および震災の記憶を未来に残していくことを目的として開催されている。「意外と知られていないのが、スタート・ゴール地点となっている『石巻専修大学』。東日本大震災時には、ボランティアの拠点として様々な人が活躍した場所だった。このことも参加者の皆さんにも知っていてほしい」と鈴木さんは言う。
さらに、震災当時の状況を写真や映像で事前に知った上で、被災地を走ってもらいたいとし、「各エイドに当時の写真やパネルを展示してほしい」と、主催者側に提案していきたいとも意気込んだ。
鈴木さんは大川小学校で起こった悲劇を知ってほしい、今後の防災にも役立ててほしいと講演活動にも積極的に参加。最近では「自分の言葉で伝えたい」と英語での語り部も始めた。今年5月からは「大川小学校をたくさんの人々が集まり、笑顔があふれる場所にしたい」という想いから学校周辺でお花を育てる『おおかわガーデン』事務局も務める。さらに、趣味の自転車を通じた発信にも意欲的で、石巻の門脇小学校、大川小学校などの震災遺構を巡るサイクルツアーにも語り部として参加するなど活動の幅を拡げている。
そんな鈴木さんは「ツール・ド・東北は単なるサイクルイベントではない。自分にとって最大のイベントで、復興支援の気持ちのある人達が、みんな笑顔で走れる特別な場所。今後も継続していってほしい。コースも魅力的で、震災についても学べるので、全国からたくさんの人に訪れてほしい」と笑顔で語った。
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文●工藤愛梨(SPREAD編集部)














