今週は京都競馬場で秋華賞(芝2000m)が行われる。リバティアイランドの牝馬三冠がかかる一戦。相手探しの戦前評価だが、それにストップをかけるべくローズSをレコードで制したマスクトディーヴァ、春のリベンジを誓うハーパーなどがエントリーをはたした。
ここでは、過去10年のうち阪神開催だった2021~22年を除く2011~2020年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「穴馬データ」としてドゥアイズを取り上げる。
◆【秋華賞2023予想/データ攻略】想定5人気以下に“馬券内率100%” 最高の枠順でリバティアイランドに一矢報いる
目次
■ドゥアイズは右回りで安定感抜群
新馬戦を最後に勝ち星から遠ざかる馬。春のGI戦線で凡走が続いた状況を見るより春の上位馬+トライアルを制した馬が出走する今回は厳しい印象だが、以下データに激変の可能性を見出すことができる。
・右回りの成績【1.2.1.1】
馬券内率は80%。馬券外は瞬発力勝負となった桜花賞に限定されており、右回りかつ時計のかかる馬場でこそドゥアイズの真価は発揮されるとのデータだ。
同馬の前走は8枠16番。そのうえスタートで後手を踏み、終始後方のままレースを終えたように参考と言える競馬だった。1勝馬の身にもかかわらず、複数の重賞2着がある点は2020年の10番人気2着馬マジックキャッスルと同じ。ハーパーやモリアーナ、ドゥーラと今回上位人気馬が予想される馬たちと好勝負を演じてきた底力を侮ることはできない。
秋華賞2023 予想コラム一覧
追い切り診断
◆【追い切り診断】リバティアイランドを上回る「S」の最高評価 「ローズSを見送った効果は絶大」
◆【追い切り診断】リバティアイランドがまさかの……「B」辛口評価 「唯一敗戦のアルテミスSと同じ」
◆【追い切り診断】ハーパーらオークス組より上の高評価「A」 「前走以上の力強さと気持ちの乗り」
◆【追い切り診断】マスクトディーヴァに並ぶ高評価の伏兵 「使われてさらに迫力を増した感あり」
騎手データ
◆【騎手】ハーパー&ルメールJは馬券内率75%の“鉄板級” 想定11人気の大穴に「5割」の好走確率
データ分析
◆【データ攻略】人気一角に「5.0.0.0」 “勝率100%”条件発動で穴党もギブアップか
◆【データ攻略】人気一角に“リバティアイランド級の信頼度” 「馬券内率80%」条件に雨上がりの馬場なら……
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血統予想
◆【血統予想】リバティアイランドの相手に“単勝100倍超え”爆穴 「3.2.2.3」馬券内率70%でヒモ候補浮上
穴馬予想
◆【穴馬】「リバティアイランドはじっくり追い出す……ならば」 想定“6人気”前後の刺客
◆【穴馬】「ハーパーが人気なら、明らかに過小評価」 単勝オッズ“100倍”万馬券の使者
◆【穴馬】「マスクトディーヴァより、この馬に重い印を打つべき」 前日“8人気”前後の盲点
◆【WIN5予想】リバティアイランド以外も“一点突破”可能なレースあり 山場は東京11R
◆【危険な人気馬】トライアル好走の一角に“消し”判断 「春のクラシック対戦歴がないと分が悪い」
10/14~15 重賞全頭診断
◆【秋華賞2023/全頭診断】リバティアイランド相手に「1.3.0.0」条件合致の穴馬浮上
◆【府中牝馬S2023/全頭診断】コスタボニータに“消し”の選択も 穴候補は「3.2.1.2」条件合致の古豪
枠順傾向・過去データなど
◆【枠順】ハーパーの1枠は3人気以内でも「0.1.1.4」 妙味は複回収値“124”の外枠にあり
◆【前日オッズ】リバティアイランドが単勝1.1倍の大本命 「1→2、3→5人気以下」の法則に合致
◆【前走ローテ】リバティアイランドの相手は“3頭” 「抽選突破ならノーチャンスではない」
◆【脚質傾向】三冠狙うリバティアイランドは“余裕でアーモンドアイ級” 差し・追込はロンスパ必須
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。