米地元メディア『コマーシャルアピール』は9日(日本時間10日)、グリズリーズのキャンプに参加している河村勇輝について特集を組んだ。練習やプレシーズンマッチを通じて、スタッフやチームメートたちにどのような印象を残したのか、数々のコメントとともに河村の現在地を紹介している。
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■「自分の身長以上に大きくプレー」
キャンプ招待契約にあたる「エグジビット10」を結んでいる河村。チームに溶け込むとともに、大きなインパクトを与えているようだ。
ドラフト1巡目、全体9位で指名されたザック・イーディーは「トレーニング中、カワムラは最初の攻撃からまっすぐ僕に向かってきたんだ。彼は自分の身長以上に大きくプレーしているよ。ペイントエリアに突っ込んでプレーを作ろうとしているし、常にゴールを目指している。本当にうまい」とコメント。注目の大型新人も度肝を抜かれたようだった。
5フィート8インチ(約173センチ)のポイントガードが、7フィート4インチ(約223.5センチ)とNBAで最も背の高いイーディーに勝負を挑んだプレーについて、現地では「恐れを知らず、エネルギーに満ちている」という声もあがっていた。
また、『コマーシャルアピール』によると、トレーニング中に行われたジャ・モラントとのマッチアップも注目を集めた模様。同メディアは「超高速のモラントに対して、フルコートでディフェンスを仕掛け、打ち負かすガードはあまりいないが、カワムラはそれを成し遂げている」と絶賛。モラントも河村の積極的な姿勢を評価し、「身長が低いからといって過小評価してはいけない」と話したという。
■「彼の闘志を止めることはできない」
身長の低さを懸念する声は後を絶たないが、テイラー・ジェンキンスHCは「サイズがどうであろうと、それが彼の闘志を止めることはない。彼はコート全体で競い、相手をかき乱そうとするだろう」と主張。河村は今後、「NBA」と「Gリーグ(下部組織)」のチームを行き来できる「2WAY契約」への切り替えを目指すことになるが、それについても同HCは「獲得するチャンスはある」と述べ、期待感を表した。
トレーニングキャンプに入ってから、粘り強いディフェンスと卓越したパススキルを披露し評価を高めている河村だが、オフェンスリバウンドでもチーム1位に立つなどアピールに成功している。
『コマーシャルアピール』は最後、ルーク・ケナードのコメントを紹介して記事を終えた。
「彼は激しく、競争心があり、バスケットを心から愛している。彼のプレーを見て、本当に気に入った。才能があるし、彼はここで成功するだろうね」
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