米地元紙『メンフィス・コマーシャル・アピール』は17日(日本時間18日)、「河村勇輝はグリズリーズの最後のツーウェイ契約を獲得する可能性はあるのか? 競争相手を見てみよう」と題して、記事を公開した。グリズリーズとキャンプ招待契約にあたる最低年俸・無保証の「エグジビット10」を結んでいる河村は、残り1枠となっている「ツーウェイ契約」を手にすることができるのか。同紙が考察した。
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■「ポイントガードの層の薄さも考慮」
『メンフィス・コマーシャル・アピール』のダマイケル・コール記者は、河村を含めてエグジビット10を結んでいる4選手を比較。この中で、誰が残り1枠となっているツーウェイ契約(NBAと下部のGリーグを行き来することが可能)を勝ち取ることができるか、考察した。
同記者は河村について「無保証契約の選手の中で最も多くプレーしており、最も生産的な選手であるという強い主張ができる」と指摘。その上で「(プレシーズンマッチでは)彼のパススキルにより、7アシスト以上を記録した試合が2回あった。また、14日(同15日)のペイサーズ戦では3本の3ポイントシュートを決め、得点能力の高さも示した。身長はわずか5フィート8インチだが、彼のパフォーマンスとポイントガードの層の薄さを考慮すると、最後のツーウェイ契約を獲得する可能性が高い」とした。
■ブラジル人フォワードとの争いか
一方、河村の最大のライバルとなりそうなのが、ブラジル人フォワードのマオジーニャ・ペレイラ。同記者は「彼はカワムラにとって最後のスポットを争う最大のライバルとなるだろう。6フィート8インチで、守備力とリバウンド力が高く評価されているダイナミックな選手。この2つの強みは、グリズリーズが今シーズン強く重視している部分だ」とし、高評価を与えた。
チームは開幕までに18人(本契約15人、ツーウェイ契約3人)をロースターに登録することができる。河村が目指すツーウェイ契約だが、グリズリーではすでに2枠が埋まっており、残り1枠を巡る争いが白熱している。
ただ、チームは17日になって新たに2人とエグジビット10契約を結び、1人を即日解除するなど慌ただしい動きを見せている。河村としては、18日(同19日)に行われるヒートとのプレシーズンマッチ最終戦で、再度インパクトを残したいところだ。
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