ドジャースの大谷翔平投手は、今季レギュラーシーズン159試合に出場し、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036と圧巻の好成績。「50本塁打、50盗塁」超えを達成し、本塁打と打点の二冠王を獲得。ナ・リーグの年間MVPにも輝いた。
ア・リーグで同賞を受賞したヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手とは、常に打撃成績で比較対象となっている。大谷が今季ジャッジを超えた指標のひとつに、誰もが疑いようがない「文句なしの本塁打」をカウントした成績がある。
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■環境に左右されない本塁打
MLB公式のデータページ『Baseball Savant』では、メジャー全30球場でスタンドインする本塁打を「No Doubter(ノーダウター)」とカテゴリー分けしている。各球場ごとの環境の違い(風、標高、気温、屋根の有無など)を打球に反映した上で算出した本数では、大谷が33本で全選手トップに立った。どこの球場でプレーしても、もっとも多く“文句なし”のアーチをかけていたことになる。
今季の「No Doubter(ノーダウター)」2位は、ジャッジの30本。3位フアン・ソト外野手(来季メッツ)の26本、4位がブレント・ルーカー内野手(アスレチックス)の24本となっている。
大谷はこれまで、2021年が25本で全体5位、22年が10本、昨季が24本でトップふたりに1本届かず3位だった。今季は全54本塁打のうち、33本が文句なしの一発。割合57.9%は、20本塁打以上の打者の中で全体8位にランクインしている。環境には殆んど左右されない、最高クラスの打者に成長している証のひとつだろう。
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