米誌『Newsweek』電子版は26日(日本時間27日)、「ウォーカー・ビューラーの退団後、ドジャースは日本の天才と契約する可能性が高まっている模様」と題して、記事を公開。争奪戦となっている佐々木朗希投手の新天地について考察した。
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■ド軍先発陣は「耐久性に問題」
ロッテからポスティングシステムを利用し、メジャー移籍を目指している佐々木。すでにヤンキースやメッツ、カブスなど5~6球団と面談したと伝えられている。
争奪戦が白熱する中、『Newsweek』は面談こそ実現していないものの、佐々木の移籍先本命はドジャースだとする論調を展開した。
まず、同メディアはドジャースの来季先発ローテーションを分析。「チームは今オフに(サイ・ヤング賞左腕の)ブレイク・スネル投手を獲得した。これにより、彼らのトップスターターはスネル、ショウヘイ・オオタニ(大谷翔平)、タイラー・グラスノー、ヨシノブ・ヤマモト(山本由伸)という顔ぶれになる」とした。
ただ、「このローテにはいくつか欠点がある」と指摘。「才能はあるが、耐久性に問題があるのは明らかだ。スネルは球数が多くなりがちで5回か6回までに降板することが多い。オオタニは右肘手術からの回復途上にあり、グラスノーにも負傷歴がある」と言及。そのため、「先発陣は才能豊かだが、もう1人投手が必要だ。負傷者が多過ぎる」と記した。
■代替案があるからこそ放出
同メディアは、このような状況でもFAとなったウォーカー・ビューラー投手やジャック・フラハティ投手との再契約を見送った背景を考察。「これはドジャースが他の投手と契約することに自信を持っていることを示しているのだろうか。それは日本のセンセーション、ロウキ・ササキだろうか。ササキ争奪戦に対する自信の度合いを表していると思われる」とした。
ドジャース投手陣の中で、FAとなっているレジェンド左腕クレイトン・カーショー投手との再契約は既定路線だが、36歳という年齢から来季で引退という話もある。トニー・ゴンソリン投手やダスティン・メイ投手も控えているが、手術の影響で今季はメジャーでの登板はなく、来季もどこまで復活できるか未知数となっている。
それにもかかわらず、ビューラーやフラハティを手放したということは「彼らの代わりに佐々木を獲得する自信があるのだろう」というのが、同メディアの見解となっている。
最後は、「ドジャースはバックアッププランがなければ、投手を簡単にFAで放出することはないだろう。特に生え抜きのビューラーをレッドソックスに移籍させた後、もし日本の若き剛腕がドジャース以外のチームと契約するのを見ることになれば、それはかなりの驚きだ」と記した。佐々木は本命ドジャースに収まるのか、それとも伏兵が現れるのか、注目だ。
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