今週は阪神競馬場で宝塚記念(芝2200m)が行われる。今年から開催時期が2週繰り上がり、安田記念翌週の施行となった。
ここでは、過去10年データからドゥレッツァとべラジオオペラにフォーカスしたデータを取り上げる。
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目次
■ドゥレッツァに「2.1.1.1」データの追い風
2年前の菊花賞を制したドゥレッツァ。その後は不振の期間もあったが、昨年秋以降はジャパンカップ2着、ドバイシーマクラシック3着と国際GIで立て続けに好走をはたした。海外帰りの一戦で状態面も懸念されるところだが、データが下した結論は?
・前走ドバイシーマクラシック3着内のGI馬【2.1.1.1】
馬券内率に換算すると80%。イクイノックスをはじめ、クロノジェネシス、ドゥラメンテ、スワーヴリチャードと錚々たるメンバーが該当。6番人気3着のスワーヴリチャードが示すように、人気関係なく好走が相次いでいるローテーションだ。
ドゥレッツァについて補足すると、中間の坂路で4F53秒台をマークした点が好材料。同馬の過去走を振り返ったとき、日曜美浦の坂路4F56秒以内時の成績は【4.2.2.0】。馬券外の天皇賞春、インターナショナルSはこのパターンに該当しなかった。申し分ない状態で臨む春のグランプリ、狙うは菊花賞以来の勝利だ。
■べラジオオペラに“連対率0%”データ
一方で、大阪杯連覇のべラジオオペラには鬼門データがのしかかる。レコード勝ちの大阪杯が示すとおり、高速決着をめっぽう得意とする馬。今回は馬場コンディションも気になるところが、それ以上に注視すべきはローテーションだ。
・前走大阪杯勝ち馬の成績【0.0.2.5】
3番人気以内馬が4頭いたにもかかわらず、連対すら確保できず。200mの距離延長によってパフォーマンス低下が見られている点は見逃せない。
昨年3着のリベンジを期するべラジオオペラ。しかし、2200m以上での勝利実績がなく、ベストの距離が2000mなのは明らかだ。ゴールドシップ、クロノジェネシス、タイトルホルダーなど芝2500m以上のGI馬が勝ち馬に名を連ねるレース性質も含めて“1着のゾーン”においては消しの判断も視野に入る。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。