ドナルド・トランプ米大統領が、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長に電話をかけ、米代表FWフォラリン・バログン(モナコ)の出場停止処分を猶予するよう求めた件が大きな波紋を呼んでいるが、新たな懸念も浮上している。同大統領が次回大会に関しても影響力を行使しているのではないか、という噂がささやかれているという。スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じた。
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■2030年も3カ国で共同開催
『ムンド・デポルティーボ』は7日、「トランプ氏がスペインに不利益をもたらすと警戒」と題して記事を公開。スペインサッカー連盟内でささやかれている懸念を伝えた。
同紙によると、先日スペインの著名なジャーナリストであるフアンマ・カスターニョ氏が、ラジオ番組に出演した際、「スペインサッカー連盟は公に表明していないが、内部では深刻な懸念がある。しかも、情報に基づいた懸念だ。それは、トランプ氏が2030年ワールドカップ(W杯)の決勝をスペインではなくモロッコで開催したいと考えている、というものだ」と述べたという。
次回W杯はスペイン・ポルトガル・モロッコの共同開催。決勝戦をどこで行うかというのは、大きなテーマとなる。ただ、優勝経験国であるスペインが有力視されるのは当然。レアル・マドリードの本拠地サンチャゴ・ベルナベウやバルセロナの本拠地カンプ・ノウなど相応しいスタジアムも数多く点在する。
■政治をサッカーに持ち込む
しかし、同氏によると「トランプ大統領の意向ははっきりしている」とした上で、「なぜならモロッコは米国と友好関係にあるが、トランプ氏はスペインに対しては反感を持っているからだ」と説明した。
スペインのペドロ・サンチェス首相は「政府の立場は『戦争反対』の一言に尽きる」と述べ、米国のイランに対する軍事作戦を公然と批判。イラン攻撃のために、米国はスペインと共同運用する同国内の空軍基地と海軍基地を使用することを求めたが、スペインが拒否。これを受けて同大統領は「スペインに対して全面的な禁輸措置を取る」と警告するなどまた圧力をかけている。
「退場処分を猶予するように」とFIFA会長に電話をしたとされるトランプ大統領。今度は4年後のスタジアム選定にも口出しするのだろうか。FIFAの透明性や公平性が試されそうだ。
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