卓球の国際大会「WTTチャンピオンズ横浜2026」は8日、神奈川県の横浜BUNTAIで男子シングルスの準々決勝が行われ、世界ランキング3位の松島輝空(個人)は、同9位の張禹珍(韓国)と対戦。ゲームカウント4-3で勝利し、準決勝進出を決めた。
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■強打が売りの韓国エースとの激戦
今大会の第1シードとして優勝を狙う松島。1回戦では中国のベテラン・周啓豪を3-1で下すと、2回戦では世界13位のアンダース・リンド(デンマーク)にストレート勝ちし、ベスト8へ進出した。
準々決勝で対峙したのは、韓国を長年けん引してきた張禹珍。松島は過去の国際大会で2勝1敗としており、4月の「ITTF男女ワールドカップ」決勝トーナメント1回戦では4-1で勝利していた。
第1ゲームから激しい攻防となり、松島はデュースの末に10-12で落とすスタートとなった。第2ゲームは7-5からフォアハンド、ブロックでポイントを重ねるなど、11-9で取り切る。しかし、第3ゲームは松島のミスに加え、張禹珍のパワーに押され、1-11で落とした。
その後もゲームの取り合いとなる。第4ゲームは松島が11-8で奪うと、第5ゲームはデュースの末に10-12で落とした。しかし、第6ゲームでは3本のサービスエースを決めるなど、11-9で制し、勝負はフルゲームへ。最終第7ゲームは松島のツッツキ、チキータが外れるなどミスが重なり、4-8と追い込まれた。
松島自身も「正直やることがなかった。本当にずっと押されていた」と振り返るほど、敗戦濃厚の状況だった。しかし、ここで見せたのが今大会で光る“逆転力”。「入ってなかったら負けていた」と語る5点目を決めると、強気のフォアで攻め切り、怒とうの7連続ポイント。11-8で奪い、大逆転でフルゲームを制した。
■準決勝は張本智との直接対決も
試合後、最終ゲームの攻防を問われた松島は「タオル休憩の間にも多くの応援があった。それが踏ん張る力に繋がったのかなと思います」と、地元開催の中で受けた声援に感謝を述べた。
勝敗を分けたポイントについては、4-8からの2連続ポイントを挙げ、「相手も多少サービスの質が落ちたり、その後の攻撃でも、すべてにおいていいボールが来るわけではないと思っていた。6-8になったときは、正直『チャンスだな』と思いました」と振り返った。
今大会は2回戦まで「調子が良くなかった」としながらも、粘り強さと試合中の修正力で勝ち上がってきた松島。アンダース・リンド(デンマーク)戦後には「一球ずつ、一球ずつ、常に粘り強くプレーしようと考えた」と語り、調子が万全ではない中でも勝ち切る力を示した。
自身の成長について「昔と比べて実力のベース自体が上がっている。以前の実力を100とするなら、今は200くらいまで上がっている」と語っていた19歳。今回の張禹珍戦では相手の力が上がった中でも、劣勢に陥りながら立て直すメンタル面の成熟を感じさせる戦いぶりだった。
準決勝進出を決めた松島は、張本智和(トヨタ自動車)とアレクシス・ルブラン(フランス)の勝者と対戦する。昨年大会を制した張本智とのダブルエース対決が実現するかも注目される。
7月の「USスマッシュ」で日本選手初優勝を成し遂げた世界3位が、地元開催の横浜でもタイトル獲得へあと2勝に迫っている。
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