前田健太も絡んだ三角トレード 米国メディアが勝ち組と負け組をバッサリ

ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手がミネソタ・ツインズにトレードされた。ボストン・レッドソックスも絡んだ三角トレードの一環で、ツインズの若手有望株ブラスダー・グラテロル投手と交換されることになった。

ドジャースはグラテロル投手とアレックス・ベルドゥーゴ選手、そして金銭を対価にレッドソックスからムーキー・ベッツ選手とデビッド・プライス投手を得る。

注目されたベッツ選手のトレード話が決着。合計5人の選手が絡んだトレードについて米国『CBS Sorts』は勝者と敗者に分けた

前田を獲得したツインズ、ベッツを獲得したドジャースは勝ち組

ドジャース

最高の選手とベテラン先発投手を獲得し、有望株は失わないなら勝者となるだろう。

ゲリット・コール投手、アンソニー・レンドン選手、スティーブン・ストラスバーグ投手の獲得に失敗したファンの口から苦みを消し去った。

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ムーキー・ベッツ

レッドソックスがシーズン108勝ワールドシリーズ制覇を成し遂げたのは2年前のことだが、そのときからボストンの状況は悪化している。

昨シーズンのレッドソックスはポストシーズン進出を逃し、さらに2018年のサイン盗みについて捜査されている。そのスキャンダルで既にアレックス・コーラ監督は解任された。

MLBが捜査の一環としてベッツ選手を聴取するのは間違いない(もしまだ行ってないのなら)が、それでも彼は新しいスタートを切れる

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アレックス・ベルドゥーゴ

ワールドシリーズ制覇の有力チームから放出されるのは良いことに思えないかもしれないが、ベルドゥーゴのような若い選手にとっては僥倖だ。

彼は層の厚いドジャース外野陣の後ろで立ち往生しなくて済む。レッドソックスでは出場機会を得られるだろう

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ツインズ

グラテロルは将来性抜群と信じられているが、ツインズはもうグラテロルがMLBレベルで役割を果たせるようになるまで待つ必要はない。

MLBでも平均的な先発投手で2023年までお手頃価格の契約が残る前田を獲得した。いまのツインズは勝つための準備ができており、前田はその助けになるだろう。彼らは前田が2020年に先発、もしくはリリーフでインパクトを与えられると知っている。

才能はあるが欠点もある若手選手を、信頼できるメジャーリーグの先発投手と交換したのはいい仕事だったと言える。

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タンパベイ・レイズとニューヨークヤンキース

アメリカン・リーグ東地区優勝への道は格段に容易いものとなった。

レイズとヤンキースは今シーズン、それぞれ19試合ずつレッドソックスと対戦するが、ベッツ選手と19回も戦うことや、ア・リーグのポストシーズンで顔を合わせることを心配しなくて済む。

ワールドシリーズでドジャースと対戦する可能性はあるが、レギュラーシーズンでベッツ選手と19試合も対戦する必要がないことを喜ぼう。

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ベッツの価値に見合わないトレードでレッドソックスは負け組

レッドソックスのファン

どうしてこうなった!? 12ヶ月も経たないうちにベッツ選手は生涯レッドソックスの選手になると思われた。

ベッツ選手はア・リーグのMVPとして君臨し、ワールドシリーズの中心的存在だった。彼は若く、素晴らしい選手で、ファンのお気に入りだった。

ベッツ選手はペドロ・マルティネスさん投手以来のボストン最高の選手だった。レッドソックスのファンは、彼が別なチームで優勝争いするのを見なければならないだろう。

なぜならオーナーは地元のスーパースターを残すために財布を開かなかったからだ。

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レッドソックス

ボストンは、プロ野球最高の選手のひとりを、有望だが背中を負傷した外野手、投手の若手有望株、オフシーズンが終わりすぐには使えない給与の柔軟性と引き換えにした。

フリーエージェントが迫っていたにせよ、彼には莫大な価値があったポール・ゴールドシュミット選手のトレードを見ろ。彼はルーク・ウィーバー投手、カーソン・ケリー選手とトレードされた。

ベッツ選手はゴールドシュミット選手より優れているが、彼の対価は有望株2選手と人件費削減だけだった。

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ジョク・ピーダーソン

ジョク・ピーダーソン選手は気の毒だ。ベッツ選手とのトレードのあと、ドジャースは内野手ルイス・レンヒフォ選手とのトレードでピーダーソン選手をエンゼルスに放出した

彼はワールドシリーズでベッツ選手と一緒にプレーする準備をしていたが、給与バランスのために放出された。

ドジャースはベッツ選手とプライス投手を獲得したあと、贅沢税回避のため年俸総額を2億800万ドル(約228億円)以下に抑える必要があったようだ。ピーダーソンは人件費の犠牲になった。

アンソニー・レンドン選手、マイク・トラウト選手、大谷翔平選手と一緒にプレーすることとなったが、2020年に優勝する可能性は低くなった。

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ナショナル・リーグの他チーム

ドジャースはベッツ選手の有無にかかわらず、ナ・リーグ西地区で圧倒的な優勝候補だった。いまや彼らはベッツ選手を加え、遥かにいいチームとなった

ナ・リーグからのワールドシリーズ進出を目指す他14チームの前に、これまで以上の強さを得たドジャースが立ちはだかる。

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前田健太が移籍するミネソタ・ツインズとは?

前田投手が移籍するツインズは、ア・リーグ中地区に所属するチームで昨シーズンは9年ぶりの地区優勝を果たした

現在のチームはメジャー屈指の重量打線が売り。昨シーズンのホームラン数307本30球団トップメジャー新記録。その一方で盗塁数28個は両リーグ合わせて最少。出たランナーは打って返す打力型のチームだ。

昨シーズンは打線の援護もあり5投手が2桁勝利を達成した。だが、そのうち4投手がシーズン終了後にフリーエージェントとなった。ジェイク・オドリッジ投手、マイケル・ピネダ投手は再契約しているが先発は手薄

ツインズはオフにホーマー・ベイリー投手、リッチ・ヒル投手を獲得したが、ヒル投手は左ヒジ手術の影響で戦列復帰は6月ごろと見られる。昨年9月に禁止薬物が検出されたピネダ投手も、5月までは試合に出場できない。

ツインズ公式サイトは「チームは先発ローテーションに経験と安定性を必要としている」と、今回のトレードについて解説。プレーオフ経験も豊富な前田投手はチームに選択肢を与える存在だとした。

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