Advertisement

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2016年スポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2016年スポーツ10大ニュース
(C)Getty Images

■第5位 新・プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」が開幕

国内リーグの分裂を良しとしない国際バスケットボール連盟から国際大会資格停止処分を下されていたバスケットボール協会に、Jリーグの初代チェアマンの川淵三郎氏が抜擢され、立ち上げに尽力。無事統合の上、9月に「Bリーグ」の船出に漕ぎつけた。日本の旧態然とした組織は常に外圧無しでは立ち行かないらしい、標本にしたい悪しき例としてもピックアップ。

■第4位 F1、マックス・フェルスタッペン初優勝

スペインGPにて最年少優勝記録を塗り替えたマックス・フェルスタッペン (C)Getty Images 

F1スペインGPは5月15日、スペインのサーキット・デ・カタルーニャで決勝レースが行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがフェラーリのキミ・ライコネンを抑えて初優勝を飾った。これはオランダ人ドライバーとしてのF1初優勝であるとともに18歳227日での優勝は、それまでのセバスチャン・ベッテルの21歳73日を上回る最年少優勝記録となった。いやはや、末恐ろしい。

■第3位 日本ハム・大谷翔平、二刀流で大車輪の活躍

大谷翔平が、水島新司のマンガのような大活躍を見せた2016年だった。7月3日に1番・投手で先発すると、まさかの先頭打者ホームラン。先発投手が先頭打者ホームランを打つのはMLBの長い歴史を含めても史上初。オールスターに出場してはホームランダービーで優勝、16日の第2戦では球宴初ホームランを含む猛打賞でMVPに。10月のクライマックスシリーズでは165キロをマーク、日本球界で数字に残された最高球速を更新した(投球における球速は公式記録には含まれない)。結果、シーズンMVP、パ・リーグのベストナインでは投手と指名打者の両部門で選出され、二刀流が一流である事実を証明してみせた。いやはや、恐るべき選手。いったい、どうなっているのか驚愕の連続だ。

■第2位 生きる伝説、イチローが新記録を量産

MLB通算3000安打を達成したイチロー (C)Getty Images

MLB、マーリンズイチローが6月15日に行われたパドレス戦で9回にツーベースを放ち、日米通算4257安打(日本1278本、米国2979本)とし、ピート・ローズのメジャーリーグ通算最多安打記録・4256安打を上回った。8月7日には史上30人目となるメジャー通算3000安打も達成。イチローはこの年、メジャー通算500盗塁(日米通算700盗塁)も記録。まさに生きる伝説として活躍を見せた。

■第1位 リオデジャネイロ五輪で日本人選手が大活躍

リオ五輪では3つのメダルを獲得した萩野公介 (C)Getty Images

2016年の東京五輪招致に失敗した(!?)メンバーのひとりとして、リオ五輪の大成功にはちょっと複雑な思いながら、日本人選手の活躍には心踊ったのも事実。今年は素直に1位とした。

Advertisement


男子競泳400m個人メドレー萩野公介、女子200m平泳ぎ金藤理絵、体操競技男子団体(内村航平加藤凌平山室光史田中佑典白井健三)、同男子個人総合内村航平、レスリング女子フリースタイル48キロ級登坂絵莉、同58キロ級伊調馨、同63キロ級川井梨紗子、同69キロ級土性沙羅、柔道男子73キロ級大野将平、90キロ級ベイカー茉秋、女子70キロ級田知本遥、バドミントン女子ダブルス髙橋礼華松友美佐紀の金メダル12個を含む、計41個のメダルは日本史上最多。2020年の東京五輪に向け、単純に期待を抱いてしまう。

他にもレスリング53キロ級で金メダルを逃し号泣した吉田沙保里、テニス男子シングルスで96年ぶりのメダルを獲得した錦織圭山県亮太飯塚翔太桐生祥秀ケンブリッジ飛鳥が銀メダルを奪取した陸上男子400メートルリレーは日本人としても勝手にたまげた。

いやはや、待ってろ! 2020年東京五輪。

表舞台に出ることがなかったアスリートのみなさま、関係各位、お疲れ様でした。

さて、2016年はやや順当に過ぎる順位だったかもしれないが、読者のみなさんもぜひ個人的に印象的だったトップ10を選び、今年を締めくくってもらえればと考える次第。

著者プロフィール

たまさぶろ●エッセイスト、BAR評論家、スポーツ・プロデューサー

『週刊宝石』『FMステーション』などにて編集者を務めた後、渡米。ニューヨークで創作、ジャーナリズムを学び、この頃からフリーランスとして活動。Berlitz Translation Services Inc.、CNN Inc.本社勤務などを経て帰国。

Advertisement


MSNスポーツと『Number』の協業サイト運営、MLB日本語公式サイトをマネジメントするなど、スポーツ・プロデューサーとしても活躍。

推定市場価格1000万円超のコレクションを有する雑誌創刊号マニアでもある。

リトルリーグ時代に神宮球場を行進して以来、チームの勝率が若松勉の打率よりも低い頃からの東京ヤクルトスワローズ・ファン。MLBはその流れで、ニューヨーク・メッツ推し。

著書に『My Lost New York ~ BAR評論家がつづる九・一一前夜と現在(いま)』、『麗しきバーテンダーたち』など。

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2019年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2019年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2018年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2018年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2017年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2017年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2016年スポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2016年スポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2015年スポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2015年スポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2014年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2014年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2013年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2013年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2004年スポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2004年スポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2004年スポーツ10大ニュース (番外編)

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2004年スポーツ10大ニュース (番外編)