今週は阪神競馬場でGI・大阪杯(芝2000m)が行われる。
13頭立てとフルゲート割れしてしまったものの、昨年の牡馬三冠馬コントレイルと最優秀短距離グランアレグリアという極上のマッチメイクが成立。GI昇格5年目を迎え、さらにその格式が上がったような印象だ。
データで紐解く今年の大阪杯。さまざまなデータ分析から浮かび上がったキーワードをご覧いただきたい。
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1. 進化が止まらないグランアレグリアに死角はあるのか
2. コントレイルを後押しする「馬券内率100%」データ
3. データが導く2021大阪杯の穴馬候補は
◆馬券圏内率【3-1-2-1】 データが導く大阪杯の特注馬とは…
■進化が止まらないグランアレグリアに死角はあるのか
安田記念ではアーモンドアイに完勝、スプリンターズSでは「前が止まって見える」豪脚で突き抜けたグランアレグリア。
返す刀で臨んだマイルCSも快勝、短距離路線の絶対王者の称号を引っ提げて中距離戦線に殴り込みをかける女傑に死角はあるのか。ここではふたつのデータを紐解いていこう。
・C.ルメールの2021年3月以降重賞成績【0-2-1-5】
並のジョッキーであれば気にする必要のない数字だが、ことC.ルメールとなると気がかり。単勝1.4倍のアメリカンシード、同じく1.9倍のアリストテレスなど断然の支持を集めた馬が馬券圏外に敗れてしまっている。
とはいえ、これは「人」に関する部分にフォーカスしたもの。「人馬一体」の言葉に代表されるように競馬の主役は馬と人。続いてご紹介したいのはこちらのデータ。
・前走馬体重500キロ超→大阪杯で4年連続勝利
458キロの新馬戦が見る影もないほどにボリュームアップを続けるグランアレグリア。昨秋には500キロの大台に突入し、関西圏への輸送でも大きく減ることなく500キロ台をキープ。GI昇格後の大阪杯において、前走500キロ超の馬が全4勝を挙げている事実は大きなアドバンテージとなる。
最大のライバル・コントレイルの前走馬体重は456キロ。パワーという側面でグランアレグリアが得る上積み材料は計り知れない。
■コントレイルを後押しする「馬券内率100%」データ
言わずと知れた牡馬三冠馬にして、今年の始動戦に大阪杯を選択したコントレイル。
その称号に恥じない戦いを期待したいところだが、唯一の黒星が年上の世代である点をどう捉えるかがポイント。しかし、同馬にはデータ面での後押しが存在する。
・牡馬三冠馬の4歳初戦成績【4-2-0-0】
連対率に換算すると100%。これに該当するのはナリタブライアンやディープインパクト、そしてオルフェーヴルなど。どんなシチュエーションであろうと連対を確保していたのだ。
芝2000mはホープフルS、皐月賞とGIを連勝した得意条件。「動きすぎ」が懸念されるほど抜群の追い切りで確かな成長力をアピールする三冠馬に死角はない。