■不遇の時間を過ごした今シーズン
苦しいシーズンだった。昨季、レアル・マドリーからマジョルカに期限付き移籍で加入した久保は35試合に出場し、4点を挙げて高評価を勝ち取った。迎えた今季は、昨季同様に期限付き移籍ながらビジャレアルに加入。ビッグクラブとまでは言えないが、スペインでは上位グループに位置付けられる好チームだ。強豪クラブでハイパフォーマンスを発揮し、実力を証明した上でレアル・マドリーへ帰還する……。それが久保もレアルサイドも描いていた青写真だっただろう。
しかし、現実は甘くなかった。ビジャレアルにおいて、久保のプレー時間は限られた。それでも、いざ途中出場すれば見せ場をつくることができたので、サポーター、メディア、そして貸し出しているレアルからも「なぜ、久保を先発で起用しないのだ」という声は、日に日に高まった。
とはいえ、ビジャレアルを率いるのはウナイ・エメリ。バレンシアやセビージャなどの国内強豪だけでなく、パリ・サンジェルマンやアーセナルといった国外ビッグクラブでの監督経験も持つ名将だ。当然、彼の判断を支持する声も多く、久保は最後まで長いプレータイムを与えられないまま1月に退団し、同時に出場機会を求めてヘタフェへの期限付き移籍を決めた。
新天地・ヘタフェでの出だしは良かった。デビュー戦となった第18節のエルチェ戦では、いきなり2ゴールに絡む活躍を見せ、『マルカ』は「久保が低迷するヘタフェに革命を起こす」というド派手な見出しで、そのプレーを称賛した。しかし、その後はビジャレアル時代と同様、徐々に出場機会を減らし、ベンチが定位置になってしまった。
◆久保建英が新天地デビュー戦で躍動、地元紙も称賛「笑顔を取り戻した」









