【プロ野球】巨人反抗の起爆剤となるか 山口俊の加入、坂本勇人の復帰にかかる期待

巨人・坂本勇人 (C)Getty Images

巨人の反抗態勢が着々と整いつつある。メジャーリーグジャイアンツ傘下の3Aサクラメントから自由契約となった山口俊が、古巣の巨人に復帰することが判明。10日に正式発表され、20日にもチームに合流する見通しだ。

さらに、右手母指(親指)末節骨骨折で戦列を離れていた坂本勇人が、11日のロッテ戦から1軍に復帰する見通し。9日に首位の阪神と最大5ゲーム差をつけられるなど、苦しいチーム状況にとって、二人の一軍合流は明るい話題となりそうだ。

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■投手陣再建に期待がかかる山口の復帰

2019年に15勝をマークし、最多勝、最多奪三振、最高勝率のタイトルを獲得。投手陣の柱となって、チームのリーグ優勝に大きく貢献した山口。今季は米マイナーで5試合に登板し、0勝3敗、防御率6.17と、メジャー昇格は果たせなかったが、マイナーの週間MVP(5月17~23日)を受賞するなど、状態は決して悪くない。

現在の巨人の投手陣は、先発・救援ともに、駒不足が露呈している。エースの菅野智之は、右肘違和感で約1カ月戦線を離脱。6日の日本ハム戦で復帰したが、いまひとつピリッとしない内容で敗戦投手に。まだ本調子とは言えないだろう。

3年目の髙橋優貴が6勝でチームの勝ち頭、同じく3年目の戸郷翔征が5勝と、若手が先発陣を引っ張っているが、先発陣の防御率が、3・4月が「3.14」だったのに対し、5・6月が「3.58」と数字を落としており、頼りになる投手は1枚でも欲しいところだ。

また救援陣も、守護神のルビー・デラロサが、左足の違和感で2日に登録を抹消。中継ぎで好成績を残していた野上亮磨も戦列を離れており、30試合に登板している中川皓太をはじめ、鍵谷陽平高梨雄平など、登板過多の影響か、先発陣と同様、救援陣の防御率も3・4月の「3.44」から、5・6月は「3.76」と悪くなっている。

投手陣全体の整備が急務の中、完投できる能力が高く、クローザー経験もある山口の加入は大きな戦力アップ。当面は先発で起用される可能性が高いが、先発・中継ぎ・抑えと、どの役割も果たせる山口が、投手陣の救世主として、ピースを埋めてくれることだろう。

■坂本の復帰が得点力不足を解消する

坂本が戦線離脱した5月11日のDeNA戦以降、9日のオリックス戦まで、ショートで先発起用された選手は、吉川尚輝若林晃弘廣岡大志の3選手。その期間、ショートで出場した際の打率は、吉川が.353、若林が.256、廣岡が.125の成績だ(途中出場時等も含む)。

吉川はセカンドで起用される機会も多く、今季打率も規定打席未満ながら.312と頑張っているが、坂本がいなかった期間の、ショートでの出場選手トータルでの打率は.238と、やはり打撃面で坂本不在の影響は大きい。

また、左太もも負傷で戦列を離れている梶谷隆幸や、不振により二軍に降格している丸佳浩がいないこともあり、巨人の得点力不足は顕著。坂本の代役を果たしてきた吉川、若林、廣岡の、今季の得点圏打率も、それぞれ.250、.087、.071と、チャンスの場面で走者を還す確率が低く、坂本復帰にかかる期待は大きい。

交流戦も残り4試合。ここまで5勝6敗3分と、いまひとつ波に乗れていない現状だが、リーグ戦が再開されるまで、これ以上阪神に離されるわけにはいかない。山口の加入、坂本の復帰が、巨人反抗の起爆剤となるか、期待したい。

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文・SPREAD編集部


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