【エプソムC&函館SS/騎手データ】北海道芝スプリント重賞に欠かせない池添謙一 伏兵馬騎乗でも『買い』なワケ

6月13日は東京競馬場でエプソムカップ(GIII、芝1800m)、札幌競馬場で函館スプリントS(GIII、芝1200m)が行われます。

例年は函館⇒札幌の順に北海道で競馬開催が行われますが、札幌市で東京オリンピックのマラソン、競歩が行われるため、今年は札幌⇒函館⇒函館⇒札幌の変則開催に。

そのため函館スプリントSが2009年以来12年ぶりに札幌競馬場で行われます。過去データを取り扱う際には注意が必要ですね。

今回はエプソムCの過去データ、そして函館スプリントSと札幌で行われる芝スプリント重賞・キーンランドCの過去データを交え、日曜に行われる2重賞の気になる騎手データを見ていきましょう。

■エプソムCでは川田騎手に注目

まずは2000年以降のエプソムCの成績データを基に、今年のエプソムCに乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。

[2000年以降]エプソムCの騎手別成績

今年のエプソムCは大混戦模様ですが、その中で人気に推されているのがアルジャンナ(牡4、栗東・池江)、シュリ(牡5、栗東・池江)、ファルコニア(牡4、栗東・高野)の3頭です。アルジャンナにはC.ルメール騎手、シュリにはM.デムーロ騎手、ファルコニアに川田将雅騎手がそれぞれ騎乗します。

さて、データから一目瞭然ですが、この重賞で抜群の安定感を誇り、着順と人気のバランスが優れているのが川田将雅騎手ですね。過去の騎乗数は3鞍と多くはありませんが、2014年のマイネルラクリマ(4番人気2着)、2018年のハクサンルドルフ(4番人気2着)らを好走させ、2017年は12番人気のクラリティシチーで3着と0秒1差の4着があります。

同騎手が関東に遠征する機会はGIを除くと限られており、もしかしたらファルコニアは勝負がかりの馬かもしれません。

■ルメール騎手、デムーロ騎手も高連対率だが…

戸崎圭太騎手、浜中俊騎手も悪くない数値ですが、川田騎手に次ぐ高い連対率を誇るのがC.ルメール騎手、M.デムーロ騎手です。

ただし、C.ルメール騎手は昨年、3番人気のレイエンダで10着に敗れており、M.デムーロ騎手は過去1番人気に2度騎乗しながら勝ち切れていません。着順と人気のバランスや安定感を重視した場合は、川田将雅騎手が跨るファルコニアを軸に馬券を組み立てるのが正解と言えそうです。

◆【エプソムカップ2021/データ攻略】アルジャンナとヴェロックスの明と暗、どちらかに該当する「馬券内0%」のデータとは

■北海道の芝スプリント重賞は池添謙一騎手に注目

続いて函館スプリントSの気になる騎手データを見ていきましょう。

ただし、注意点がひとつあります。

今年はカレンモエ(牝5、栗東・安田隆)、シゲルピンクルビー(牝3、栗東・渡辺)の牝馬2頭が人気ですが、カレンモエに跨る鮫島克駿騎手、シゲルピンクルビーに跨る泉谷楓真騎手とも札幌競馬場で騎乗するのは初。

そのため、函館スプリントSの過去データやキーンランドCの過去データから両騎手の良し悪しを調べることはできません。それでもわざわざ札幌競馬場で騎乗するほどですから勝負気配は高そうですね。

まずは函館競馬場で開催された2013年を除く、2006年以降のキーンランドCの成績データを基に、今年の函館スプリントSに乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。このデータを見ていくことで札幌芝スプリント重賞の各騎手の良し悪しが分かるかもしれません。


[2006年以降]キーンランドCの騎手別成績(2013年の函館開催を除く)

各騎手の騎乗数が限られることから、過去6鞍以上乗鞍がある騎手を見ていくと、着順と人気のバランスに優れ、連対率も上々なのが池添謙一騎手です。

2006年のシーイズトウショウ(1番人気2着)、2014年のレッドオーヴァル(1番人気2着)と惜敗も確認できるものの、2011年は1番人気のカレンチャンを優勝に導きました。今回跨る騎手の中ではこの舞台の走らせ方を最も熟知している騎手かもしれませんね。

続いては函館スプリントSが6月に行われるようになった2012年以降の成績データを基に、今年の函館スプリントSに乗り鞍がある騎手の成績も表にまとめましたので見ていきましょう。


[2012年以降]函館スプリントSの騎手別成績

こちらはあくまで参考として見ていただければと思いますが、このデータでも注目したいのが池添謙一騎手です。2016年のティーハーフ(4番人気12着)がデータ的に尾を引いているものの、2018年は3番人気のセイウンコウセイを勝利に導きました。北海道芝スプリント重賞ならこの騎手は欠かせないようですね。

なお、池添謙一騎手が今年の函館スプリントSで跨るのが、前日15時点で8番人気のアスタールビー(牝5、栗東・南井)。前走の北九州短距離Sでは14着に敗れている同馬。ここで一変となるか注目してみてください。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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