【プロ野球】オリックス交流戦Vの要因 リーグ制覇のキーマンは中堅とベテランの3人

オリックスが11年ぶり2度目のセ・パ交流戦優勝を果たした。最初の対戦相手であったDeNA戦こそ負け越したものの、それ以外の5球団には勝ち越しを決め、最後は6連勝でフィニッシュ。交流戦期間中の連敗はなく、12勝5敗1分で7つの貯金を積み上げた。

これで、交流戦前は首位のソフトバンクから5.5ゲーム差の5位に甘んじていたが、交流戦を終えて、首位の楽天から2ゲーム差の3位に浮上。次は25年ぶりのペナントレース制覇がターゲットになる。

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■打線好調で得点力不足が解消

交流戦優勝の大きな要因は、ようやく打撃陣が点を取れるようになってきた、ということだろう。元来、エースの山本由伸を中心とした投手陣は、層の厚さが語られ、課題は打撃陣と言われてきた。

今年も下記のように、交流戦前のチーム打率は.243、1試合平均得点が3.7と、投手陣が頑張っても、打線の援護がなく敗れる、という試合が多かった。

パ・リーグと交流戦中の各成績

しかし、交流戦の打率は.287でパ1位、1試合平均得点も5.3と、得点力不足が解消。5月30日のヤクルト戦(8-7)や、13日の広島戦(9-8)など、投手陣が崩れても打ち勝つ野球ができるようになってきたことは大きいだろう。

■リードオフマン福田が活躍、T-岡田も復権

首位打者の吉田正尚に、成長著しい和製大砲の杉本裕太郎が、交流戦でも大活躍。いわゆる試合を決める殊勲打となる勝利打点を、この二人がともに3度決めている。主軸の二人にスポットが当たるが、交流戦は18通りの打順と、猫の目打線の中、5月11日からほぼ1番に固定された福田周平の飛躍が、打線好調の大きな要因となるだろう。

福田は、交流戦前は.229だった打率が、交流戦期間中は.391で、中日ビシエドに次ぐ2位の成績。出塁率は驚異の.500で、2回に1回は出塁して、リードオフマンとして十二分な働きを見せた。また、得点圏打率も.583と高く、下位打線から作ったチャンスを拡大、あるいはホームに返すという役割も果たしており、福田の存在が、打線を“点”から“線”に変えている。

また、T-岡田の存在も見逃せない。かつての本塁打王も、18、19年は規定打席に到達しないなど、ベンチを温める日々が続いていた。今年も序盤はスタメン落ちの日が多かったが、5月中旬ごろから、5~7番に起用される機会が増え、交流戦前は.200だった打率も、交流戦期間中は.364と打撃は上向き。13日の広島戦でサヨナラ打を放つなどここぞの場面で存在感を発揮している。

18日から再開されるリーグ戦で、この打撃陣の好調をキープできるかが、パリーグ制覇への課題だ。特に上位の楽天、ソフトバンク戦では、ここまで前者が.215、後者が.224と、抑え込まれており、打線は交流戦で調子を上げた福田、T-岡田あたりが、リーグ戦再開後のキーマンとなりそうだ。

■守護神・平野の存在が投手陣を締める

投手陣は、エースの山本が交流戦は3戦3勝、防御率1.23と大車輪の活躍。若い宮城大弥山岡泰輔田嶋大樹に、山﨑福也やベテランの増井浩俊など、それぞれ勝ち星をマークして、ローテーションも固定できており、ケガさえなければ、ある程度計算できる先発陣といえるだろう。

リーグ戦再開後の課題は、防御率4.09の救援陣。打線と同様、日替わり継投で凌いできたが、絶対的なリリーバー、という存在はおらず、セーブを記録している選手も6人いるなど、後ろが固定できなかった。

しかし、交流戦から一軍に復帰した平野佳寿が、守護神として座り、6試合連続無失点で、試合を締めくくった。抑えが決まれば、そこから逆算して継投を考えることができるし、8回までリードすれば勝てる、という展開に持ち込めるので、平野の存在はリーグ戦再開後も大きいだろう。

交流戦を境に、首位の楽天から4位タイのロッテ西武まで、3.5ゲーム差にひしめく大混戦となったパ・リーグ(15日現在)。その中で、一気にリーグをかき回す存在となったオリックスが、交流戦優勝の勢いそのままに、リーグ制覇まで駆け上がるのか。18日からの戦いが楽しみだ。

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文・SPREAD編集部


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