【ユニコーンS&マーメイドS/騎手データ】想定11番人気でも軽視禁物 驚異の連対率「75%」を誇る騎手とは

6月20日は東京競馬場でユニコーンS(GIII、ダ1600m)、阪神競馬場でマーメイドS(GIII、芝2000m)が行われます。

ユニコーンSは勝ち馬が6年連続でその後GI級レースを勝利と、3歳ダート戦屈指の出世レースです。今年もGI級に育つ馬が出てくるのでしょうか。

マーメイドSは荒れに荒れるハンデ重賞。毎年難解なレースとなりますが、騎手データから攻略のヒントを得られるかもしれません。

今回はユニコーンSの過去データ、そしてマーメイドSと阪神芝2000m(ハンデ戦)の過去データを交え、日曜に行われる2重賞の気になる騎手データを見ていきましょう。

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■田辺騎手、M.デムーロ騎手が優秀 M.デムーロ騎手の連対率は驚きの「75%」

まずは2000年以降のユニコーンSの成績データを基に、今年のユニコーンSに乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。

[2000年以降]ユニコーンSの騎手別成績

データから一目瞭然ですが、ユニコーンSは各騎手の連対率に大きな開きがあります。特定の騎手が派手な活躍をする一方で、3着以内に1度も入ったことがない騎手も多数ですね。

極端な傾向をデータから確認できるユニコーンSですが、着順と人気のバランスが優れているのは田辺裕信騎手。1着こそありませんが、2014年は7番人気のバンズームで3着、2017年は5番人気のハルクンノテソーロで2着に好走。近2年も2019年はヴァニラアイス(8番人気4着)、2020年はキタノオクトパス(8番人気5着)と、あと一歩のレースができています。

今年は未勝利、1勝クラスを連勝中のクリーンスレイト(牡3、美浦・久保田)に騎乗予定。格ではやや劣る同馬ですが、田辺裕信騎手が跨る以上侮れません。

そして人気に比べると着順は少しだけ落ち込みますが、連対率75%と驚異的な成績を記録しているのがM.デムーロ騎手です。2018年のルヴァンスレーヴ(1番人気1着)、2019年のデュープロセス(2番人気2着)、2020年のデュードヴァン(3番人気2着)と騎乗機会3戦連続で連対中ですね。

今年はヒヤシンスSで2着に好走したプロバーティオ(牡3、美浦・田中剛)に騎乗予定。前日14時の段階では11番人気に過ぎませんが、M.デムーロ騎手騎乗なら軽視禁物でしょう。

■C.ルメール騎手は高連対率 戸崎圭太騎手は割り引き

ほかの騎手に目を向けると、C.ルメール騎手も高い連対率を記録していることが分かります。昨年のレッチェバロック(2番人気9着)が尾を引き、人気に比べると着順の落ち込みこそ目立ちますが、これだけの数字を残せていれば許容範囲でしょう。C.ルメール騎手は2走前のヒヤシンスSで強い勝ち方をしたラペルーズ(牡3、美浦・藤沢和)に騎乗予定です。

一方、はっきりと着順と人気のバランスが悪いと判断できるのが戸崎圭太騎手。2013年のベストウォーリア(3番人気1着)、2017年のサンライズノヴァ(2番人気1着)で2勝を挙げているものの、2014年は1番人気のアジアエクスプレスで12着、2015年も1番人気のゴールデンバローズで4着に敗れていて極端な成績です。

同騎手は端午Sの勝ち馬ルーチェドーロ(牡3、美浦・高橋裕)に跨りますが、買うなら頭、もしくはズバッと切ってしまうのが正解かもしれませんね。

■マーメイドSはデータから判断するのが難しい

続いてマーメイドSの気になる騎手データを見ていきましょう。

まずは2006年以降のマーメイドS(6月施行)の成績データを基に、今年のマーメイドSに乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。

[2006年以降]マーメイドSの騎手別成績

正直に申し上げると、判断が難しい微妙なデータになりました。

マーメイドSに3回以上の騎乗経験がある騎手は7名。その7名を対象に見ていくと、取り上げられる騎手は福永祐一騎手くらいです。ただし、先に紹介したユニコーンSのM.デムーロ騎手のような尖った成績ではありません。

そのため、阪神芝2000m、かつハンデ戦に範囲を広げて見ていきましょう。

[2006年以降]阪神芝2000m、ハンデ戦の騎手別成績

これまた判断が難しい微妙なデータが算出されました。

対象範囲を広げることで、川田将雅騎手が上々な成績を残せていることが分かりますが、同騎手のマーメイドSの成績はイマイチです。マーメイドSでピックアップできた福永祐一騎手は調べる範囲を広げることで成績が落ちてしまいました。

マーメイドSは騎手データから注目騎手を見つけるのが困難な重賞と言えます。そのため福永祐一騎手が跨るシャドウディーヴァ(牝5、美浦・斎藤誠)や川田将雅騎手が跨るサンクテュエール(牝4、美浦・藤沢和)から少額で遊ぶのが正解と考えます。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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