元日本代表MF石川直宏さんが現役引退を発表してから1年が経った。
2015年に負った左ヒザ前十字靱帯断裂からの復活を目指していたが、患部の回復具合が思わしくなく2017年8月2日にシーズン限りでの引退を発表した。
丸1年が経った2018年8月2日にインスタグラムを更新した石川さんは、震える手でSNSに『引退』の2文字を投稿した日のことを振り返った。
最後はファンに見守られて完全燃焼
2002年のFC東京加入以来、多くの試合に出場して主力として活躍してきた石川さんだったが、2015年8月に行われたアイントラハト・フランクフルトとの親善試合で負傷し長期離脱を強いられた。
復活を目指してリハビリを続け、2016年9月にFC東京U-23でJ3リーグ公式戦に出場したが、再び状態が悪化してしまった。
当時更新したブログでは、「ここまで痛めている左膝のリハビリを復活に向けて取り組んできましたが、思っていた以上の回復が出来ていないこと、そしてピッチの上でチームの力になかなかなれないもどかしさがある中で、残りのシーズンを今まで以上に強い覚悟と責任、誇りをもって出し尽くしたい想いが強くなったのが決断の経緯になります」と心情が綴られていた。
FC東京・石川直宏、今季限りでの引退表明は覚悟の表れ「出し尽くしたい」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト
2017年シーズン最終節のガンバ大阪戦でピッチに立ったのが現役最後の試合になった。
「東京を引っ張る18番から、東京を支えるナオさんに」
「もう1年か。あっという間だったな」と引退発表の日を振り返る石川さんは、「去年の8月2日朝、皆に報告するSNSの更新をする際に震えた手。でも何の迷いも未練もなかった」と記者会見の写真を載せながら綴る。
「今見ても表情で分かるね。あとは自分を信じて突き進むだけだと」
引退後はFC東京にスタッフとして残り、愛するクラブを支えている石川さん。
この1年を見守ってきたファンからは、「あの時はショックでした。けど今は近くに感じれて嬉しいです」「早1年ですか…あの当時は衝撃的でした…」「東京を引っ張る18番から、東京を支えるナオさんに」などのコメントが寄せられている。
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