【クイーンS/騎手データ】函館重賞で人気を裏切り続ける「ルメール騎手」は切り 狙うは伏兵馬騎乗のあのジョッキー

1日は函館競馬場で牝馬限定の重賞クイーンS(GIII、芝1800m)が行われます。

2000年以降は基本的に札幌芝1800mを舞台に行われてきた重賞で、函館競馬場で行われるのは2013年以来8年ぶりです。

同じ小回りの競馬場に分類される札幌競馬場と函館競馬場ですが、ほぼ平坦な札幌に対し、2コーナーから4コーナー先頭にかけて緩やかに上り、全体の高低差が約3.4mと起伏があるのが函館。

似て非なるものと考えた方がいいでしょう。そのため過去のクイーンSデータは参考程度に留めるべきと考えます。次週行われるエルムSも同様ですね。

今回は2000年以降の函館芝1800m戦(OP以上)の過去データ、2000年以降の函館重賞の過去データを基に気になる騎手データを見ていきましょう。

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■函館芝1800m戦(OP以上)では三浦皇成騎手が狙い

まずは2000年以降の函館芝1800m戦(OP以上)の成績データを基に、今年のクイーンSに乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。

2000年以降、函館芝1800mで重賞が行われた機会は2013年のクイーンS、札幌2歳Sの2鞍しかないため、対象をOP以上としました。

[2000年以降]函館芝1800m戦(OP以上)の騎手別成績

9名中7名の騎手が人気よりも上の着順を記録していることが大きな特徴です。ただし、騎乗数が限られる騎手が多いため、額面通り受け取るのは少し危険かもしれません。

過去の騎乗数が5鞍以上ある騎手の中では着順と人気のバランスに優れ、連対率も伴っているのが三浦皇成騎手です。2013年のクイーンSでは8番人気のスピードリッパーを2着に導き、2013年のコスモス賞ではマイネルフロスト(2番人気)、2014年の巴賞ではアロマティコ(3番人気)で優勝しています。

また、騎乗した9鞍で掲示板に8度も入っている安定感も魅力に映りますね。同騎手は前日18時時点で5番人気のフェアリーポルカ(牝5、栗東・西村)に騎乗予定。得意とする舞台で人気以上の走りを見せられるのか注目です。

そしてこの条件で人気馬に跨る機会が多かったのがC.ルメール騎手です。同騎手は2017年から今年にかけて5年連続巴賞で騎乗。2017年のサトノアレス(1番人気1着)、2018年のアストラエンブレム(2番人気2着)、2021年のサトノエルドール(2番人気1着)とこの舞台で結果を残せていますね。

ただし、どうしても人気と比べると着順が落ち込んでしまうことには注意が必要です。同騎手が今年のクイーンSで騎乗するのが前日18時時点で3番人気のテルツェット(牝4、美浦・和田郎)。

過去のデータに反しこちらも人気以上の走りがあるのか、当日の結果は要チェックです。

■函館重賞では藤岡佑介騎手が優秀

続いて2000年以降の函館重賞の成績データを基に、今年のクイーンSに乗り鞍がある騎手の成績も表にまとめてみました。

[2000年以降]函館重賞の騎手別成績

この表を見ていくことで、函館重賞で狙うべき騎手が見えてきそうです。

こちらも過去5鞍以上の騎乗経験がある騎手の中から見ていくと、着順と人気のバランス、連対率とも優れた騎手が見つかります。それが藤岡佑介騎手。

2006年函館SSのブルーショットガン(10番人気3着)、2007年函館2歳Sのジョイフルスマイル(11番人気2着)とフタ桁人気馬を馬券圏内に導いたことがあり、2008年函館記念のトーセンキャプテン(4番人気1着)、2018年函館記念のエアアンセム(5番人気1着)など伏兵級も勝たせていますね。

今年の函館2歳Sのポメランチェ(1番人気7着)のように人気で敗れるケースも見られましたが、函館重賞では絶対に軽視できない騎手と言えます。同騎手は前日18時時点で6番人気のクラヴァシュドール(牝4、栗東・中内田)に騎乗予定。前走で久々に馬券圏内に入った同馬。連続好走があるのでしょうか。

また、先にご紹介した三浦皇成騎手も函館重賞で上々の成績を残す騎手のひとり。勝ち切れない傾向こそありますが、相手には組み込んでおくべき騎手と言えます。

■戸崎圭太騎手は極端 C.ルメール騎手は大不振

一方、注意しなければならないのが戸崎圭太騎手とC.ルメール騎手のふたり。

戸崎圭太騎手は連対率40%と優秀ですが、1番人気では【1.1.0.0】に対し、2番人気以下では【0.0.0.3】と極端な成績になっています。そのため1番人気に騎乗できるかが大きなカギとなりますが、騎乗を予定するのは前日18時段階で1番人気のマジックキャッスル(牝4、美浦・国枝)。この人気が当日も続くようなら人気に応えてくれそうですね。

そして函館重賞で大不振なのがC.ルメール騎手です。

函館記念の騎手データを紹介した際にも同騎手が乗れていないことをご紹介しましたが、今年の函館記念でも1番人気のカフェファラオで9着に敗れてしまいました。函館芝1800mのOPでは買える騎手ではあるものの、ここまで函館重賞で不振が続くようならばっさり切ってしまうのがいいかもしれませんね。

同騎手は先に触れたようにテルツェットに騎乗しますが、函館重賞データを重視する場合は切りを推奨いたします。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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