サンディエゴ・パドレスに所属するクリスチャン・ビヤヌエバ選手を読売ジャイアンツが獲得、という情報がMLB担当記者のツイートによって日本に流れてきた。
当初、ビヤヌエバ選手は阪神タイガース入りが報道されたが、巨人入りに訂正。インセンティブを含め年俸約3億4千万という具体的な内容まで明かされている。
#Padres selling third baseman Christian Villanueva to Hanshin Tigers in Japan, sources tell @dennistlin and me.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2018年11月20日
Correction: #Padres have sold 3B Christian Villanueva’s rights to the Yomiuri Giants, not the Hanshin Tigers.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2018年11月21日
Did hear Villanueva could make about $3 million, including incentives, next season in Japan. I would expect a few homers.
— Dennis Lin (@dennistlin) 2018年11月21日
そしてついに巨人入りが正式に発表され、背番号は33に決まった。
今年の3.4月には、エンゼルスの大谷翔平選手とともに月間最優秀新人に選出されたビヤヌエバ選手。どのような選手なのか、成績や経歴について迫る。
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メキシコ出身の遅咲きの苦労人
ビヤヌエバ選手はメキシコ出身の27歳。主に三塁手として起用され、昨年メジャーデビューを果たした遅咲きの苦労人だ。
(c)Getty Images
2008年にテキサス・レンジャーズと契約し、翌年にマイナーデビュー。MLB特有の7つの階級に分かれるマイナーリーグのうち、最下位組織のルーキーリーグからキャリアをスタートした。
ビヤヌエバ選手がプレーしていたマイナーリーグの下位階級は年俸水準が低く、多くの選手はシーズンオフにアルバイトをして生計を立てるほど。ビヤヌエバ選手は、このような環境からメジャーリーグを目指すこととなった。
徐々にステップアップ
デビュー2年目以降徐々に頭角を現し始め、3年目の2010年には中位のマイナーリーグで打率.278、17本塁打、84打点、32盗塁の好成績をマーク。
翌年も1つ上の階級でプレーし、2012年にトレードでシカゴ・カブスへ移籍した。2012年オフにカブスとメジャー契約を結び、40人枠(日本でいう1軍登録枠)入りを果たした。
ライバルの台頭
2013年には打率.317、19本塁打、72打点をマークするもメジャーデビューは果たせず、その後はカブス傘下で3Aと2Aという上位の階級を行き来することに。
BALLGAME! @Villa_at_3B has a blast and…blasts…2 homers in a 10-4 win to clinch the series over the @mbraves! 💪🔥 pic.twitter.com/JTeao0ugph
— Tennessee Smokies (@smokiesbaseball) 2015年4月13日
2015年には同じポジションの大型新人、クリス・ブライアント選手がカブスでメジャーデビューを果たして主力に定着。2016年はケガのためプレーできず退団が決まり、パドレスとマイナー契約を結んだ。
念願のメジャーデビュー
2017年は3Aで開幕を迎えたビヤヌエバ選手。しかし9月にメジャー契約を結ぶと、そのまま念願のメジャーデビューを果たす。
Renfroe returns and @Villa_at_3B to make his Major League debut tonight vs. Dbacks at 7:10pm! Here’s the full lineup: pic.twitter.com/2seu4igeXX
— San Diego Padres (@Padres) 2017年9月18日
2017年は打率.344、4本塁打、7打点で初めてのメジャーリーグでのシーズンを終えた。
Part 1 of #Highlights of the #Chihuahuas named #Padres Organization All-Stars by @MiLB! @Villa_at_3B @Franchycordero @BalitaOrtega pic.twitter.com/KHW0D9nCNe
— El Paso Chihuahuas (@epchihuahuas) 2017年12月4日
2018年は、開幕直後から三塁手として起用される。スタメン2戦目となった現地時間4月3日のロッキーズ戦では3本塁打5打点の大暴れ。
3.4月に打率321、8本塁打、19打点をマークしてア・リーグの大谷翔平選手とともにナ・リーグ月間最優秀新人に選出された。
1年間を通しては打率.236、20本塁打、46打点の成績をマークした。
巨人では退団したマギーの後釜に?
獲得が噂される巨人は、三塁手として活躍したケーシー・マギー選手が今シーズン限りで退団。その後釜の選手としてビヤヌエバ選手に白羽の矢が立ったと考えられる。
(c)Getty Images
ただ、メジャーで守っていた三塁手には期待の若手・岡本和真選手もいるため、巨人でどのような起用をされるのか注目だ。
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