【函館記念/危険な人気馬】芝2000m巧者に「0.0.0.9」鬼門データ 実力発揮の障壁となる“大きな枷”

【函館記念/危険な人気馬】芝2000m巧者に「0.0.0.9」鬼門データ 実力発揮の障壁となる“大きな枷”

今週はサマー2000シリーズの開幕戦、第61回函館記念(GIII、芝2000m)が函館競馬場で行われる。

今年は、中京記念・中山金杯と重賞2勝のアルナシームをはじめ、阪神大賞典2着マコトヴェリーキー、中山金杯2着マイネルモーント、同3着ボーンディスウェイといった重賞好走馬が中心。加えて一昨年の札幌記念2着トップナイフや、函館記念2着グランディア、同3着アウスヴァールなどの洋芝巧者、ハヤテノフクノスケディマイザキッドなどの上がり馬が激突。ハンデ戦らしい混戦模様を呈している。

そんな中、実績最上位のアルナシームが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■トップハンデ&斤量増で枠順次第ではバッサリも

昨夏、中京記念で待望の重賞初制覇を果たしたアルナシーム。今年初戦の中山金杯では、1分58秒1の好時計をマークして快勝するなど、6歳を迎えても中距離路線でまだまだ活躍が見込める1頭だ。近2走は中山記念、大阪杯と2ケタ着順に敗れているが、6~7月のレースで4勝を挙げている“夏男”。GIIIのここなら好勝負が期待される。

とはいえ、今回の大きな課題は斤量との戦いになるだろう。メンバー中唯一の重賞ウイナーだけに、トップハンデの59キロを課せられた。次位の斤量が2キロ差の57キロで、これはかなり大きなハンデ差だ。

過去10年、函館記念でトップハンデを背負った馬が勝った例はなく、58キロ以上の成績は【0.0.0.9】。馬券に絡んだことすらない。2021年カフェファラオ(58.5キロ、1人気9着)、23年アラタ(58キロ、3人気9着)など、人気を集めて大敗するケースもあり、斤量のせいで実績通りの実力を発揮できない可能性は高い。

また、前走から斤量増の場合もマイナス材料。昨年はホウオウビスケッツが前走から0.5キロ増で勝っているが、1キロ以上減の場合は【6.6.8.63】と好走率が高くなるのに対し、1キロ以上増の場合は【0.0.1.10】と勝ち馬を輩出していない。今回自身初の59キロを背負うことになるアルナシームにとって、前走大阪杯から斤量がさらに1キロ増えてしまう点は懸念材料だ。

加えて、前走大阪杯組もサンプルこそ少ないが【0.0.1.3】と相性は良くない。22年スカーフェイスが3着に好走しているが、大阪杯でも6着とまずまず好走していた。一方で、大阪杯で2ケタ着順に敗れていた3頭は函館記念でも着外。アルナシームも同様の系譜を辿りそうな様相だ。

ちなみに昨年以降、アルナシームの好走パターンは内枠に入った時だけ。都大路S2着、中京記念、中山金杯とコースを問わず、4番枠以内なら連に絡んでいるがそれより外の枠に入ると馬券圏外。当日の枠順も重要なカギを握ることとなるだろう。それらのことを踏まえると、過剰に人気を集めるようであれば妙味はないと判断し、少なくとも「頭」勝負は避けたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

izukawaya