【カレッジ】白鴎大を初の日本一に導いた網野友雄監督インタビュー 「日本バスケの世界的認知を目指したい」

 

【カレッジ】白鴎大を初の日本一に導いた網野友雄監督インタビュー 「日本バスケの世界的認知を目指したい」
白鴎大学男子バスケットボール部を初優勝に導いた網野友雄監督(写真提供:白鴎大学)

長く現役を続ける選手と言えば、宇都宮ブレックス田臥勇太群馬クレインサンダーズ五十嵐圭が思い浮かぶ。監督にとって彼らは同世代。田臥は「寝ても冷めてもバスケットボールのことばかり。まさにバスケ少年。移動中もNBAを見ているほど。ずっとバスケットボールをするだろう」と表現、また五十嵐については「同期の中で一番早く引退すると思っていた。結婚してとても変わった」と小さく笑った。「(彼らが)生き残っているのは技量だけでなく努力があるから」と明言、教え子たちにとっては最高の見本だろう。監督の指導により、第2、第3のレジェンドたちが生まれるのを期待したい。

■「メンタル的に絶対に引かない」世界で活躍する選手の育成目指す

現在、NBAでは八村塁渡邊雄太が活躍している。「先日も直接対決が話題になったが、日本人2人同時に交代していきなりマッチアップするのか」と驚いた。「自分が現役の頃には信じられなかったこと。『スラムダンク』の世界」だ。バスケ漫画の名作『スラムダンク』には、主人公桜木花道の恩師・安西監督が、亡くなったかつての教え子・谷沢に語りかける、オールド・ファンにとっては印象に残っているだろう名シーンがある。「お前を超える逸材がここにいるのだ……!! それも……2人も同時にだ……谷沢……」。この安西監督の言葉に、現在NBAで戦う八村と渡邊の姿を重ね合わせるファンは多い。

世界で戦う選手を育てることは、U-22のヘッドコーチも務める網野監督の現在の挑戦にも繋がる。最終的には「日本代表に関わりたい」と考えている。U-22での挑戦は自ずとその夢に繋がるステップになるはずだ。今後については「やはり日本代表になる選手を育てられたら嬉しい。さらには長く現役を続けられる選手になって欲しい」と語る。残念ながら就任後、コロナ禍の影響もありなかなか国際試合はできていない。2022年6月に延期になっているユニバーシアードは「世界と戦うチャンス」と期待を込める。

2021年12月にインカレ初優勝を成し遂げた白鴎大学バスケットボール部(写真提供:白鴎大学)

メンタル的に絶対に引かない」代表選手育成を目指す。東京オリンピックで銀メダルを獲得した女子バスケの活躍を見て「大事な要素だ」と感じた。「メンタルタフネスな選手を上のカテゴリーへ」と将来の日本代表にとってもプラスになる。「絶対どんな相手でも屈しない、破られてもファウルしてでも……というようなメンタルの大きな選手」と例に挙げたのは今シーズンから川崎ブレイブサンダースでキャプテンも務める藤井祐眞だった。この先。世界に通用するメンタルをどう育んでいくのか注目したい。
 
世界から日本のバスケットボールを認知されること。今の日本サッカーのようにW杯が当たり前、出場ではなく結果やメダルを目指すようにしたい」と夢を語り、そんな期待を抱けるチームや選手を育てたいと目を輝かせた。

将来、網野監督が日本代表を率いながらメダル争いをする日が来るのではないか。その時、白鴎大学出身の教え子が日本代表としてプレーをしていて欲しいとも思う。

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◆【著者プロフィール】木村英里 記事一覧

■著者プロフィール

木村英里(きむら・えり)
●フリーアナウンサー、バスケットボール専門のWEBマガジン『balltrip MAGAZINE』副編集長

テレビ静岡・WOWOWを経てフリーアナウンサーに。現在は、ラジオDJ、司会、ナレーション、ライターとしても活動中。WOWOWアナウンサー時代、2014年には錦織圭選手全米オープン準優勝を現地から生中継。他NBA、リーガエスパニョーラ、EURO2012、全英オープンテニス、全米オープンテニスなどを担当。

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