第60回アルゼンチン共和国杯(GII、芝2500m)の枠順が4日、JRAより発表された。
今年のダイヤモンドSを制したテーオーロイヤルは3枠5番、昨年のホープフルS優勝の3歳馬キラーアビリティは3枠6番、重賞2着3回3着2回のヒートオンビートは8枠16番、今年の京都記念を12番人気で制したアフリカンゴールドは7枠14番に入った。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「枠順傾向」を分析していく。
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■ここ4年間に注目
人気が予想されるテーオーロイヤルとキラーアビリティが入った3枠は【1.1.1.15】勝率5.6%、連対率11.1%、複勝率16.7%となっている。昨年は、3番人気に推されたフライライクバードが3着に入ったが、一昨年の1番人気ユーキャンスマイルは4着と馬券を外しており、優勝したのは2012年に2番人気ルルーシュまで遡る。
また、こちらも人気が予想されるヒートオンビートらが入った8枠は【1.1.1.21】勝率4.2%、連対率8.3%、複勝率12.5%となっている。昨年、2番人気に推されたアンティシペイトは8着に沈んだが、一昨年には3番人気に推されたルメール騎手が騎乗のオーソリティが優勝しており、今年は同枠のボスジラに騎乗での3連覇なるか。
最多となる3勝をしている6枠には、ディアマンミノルとダンディズムが入った。ただ、同枠で馬券に絡んだ5頭の内4頭は3番人気以上だった。唯一、2013年に7番人気だったアスカクリチャンが優勝している。
同様に、5頭が馬券に絡んでいる2枠に関しても5頭中3頭が3人気以上、残りの2頭は2019年の5番人気2着タイセイトレイル、12年6番人気3着マイネルマークだった。データでは、人気を考えると同枠のユーキャンスマイルはヒモ候補となりそうだ。
一方、同じ5頭が馬券に絡んでいる5枠も優勝している2頭は3番人気以内だったが、2~3着に注目すると2020年に9番人気サンアップルトンが3着、18年の11番人気マコトガラハッドが3着と下位人気が馬券に絡んでいる、ここ4年連続して同枠の全頭が人気以上の好走をしているだけにディアマンミノルとダンディズムが波乱を巻き起こすかもしれない。
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文●SPREAD編集部