■カウンターを得意とする両軍
どちらも相手を引き込んでのカウンターを得意とするチームだが、戦力で勝るフランスがボールを握る時間が増えてくるだろう。相手がスペースを埋めて、ムバッペのスピードを消してきた場合は中央のジルーの高さを活かすことができ、中盤のチュアメニはイングランド相手に強烈なミドルシュートを決めて見せた。前回ムバッペがノーゴールに終わった中で、ほかのタレントが結果を残して勝ったことがディディエ・デシャン監督率いるチームの分厚さを物語る。
しかし、アフリカ勢初のベスト4進出モロッコの勢いがフロックではないことは、厳しいGSを首位通過し、スペイン、ポルトガルという相手を下してきたこれまでの戦いが示す通り。自慢の堅守を武器にフランスの攻撃陣を封じた上で、ハキミ、ツィエフ、エン・ネシリを中心としたタレントの力で前回王者を慌てさせることができれば、決勝進出というさらなる境地に達することも見えてくる。
前回王者として挑んだフランスは、豊富な経験値に若手の対応が加わり、総合力の高いチームとしてベスト4まで歩を進めてきた。対してモロッコはダークホースとして大会を盛り上げるだけでなく、優勝争いにも加わってきた。カラーの異なる両軍が相まみえる準決勝、果たして決勝の舞台に勝ち進むのはどちらか。
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文●井本佳孝(SPREAD編集部)










