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【NBA】3度目の日本人対決で八村塁はスタメン起用となるのか… 電撃トレードから地元記者がその活躍を予想(後編)

【NBA】3度目の日本人対決で八村塁はスタメン起用となるのか… 電撃トレードから地元記者がその活躍を予想(後編)
レイカーズにトレードで加入した八村塁(C)ロイター

NBA4年目の八村塁が23日(日本時間24日)、ワシントン・ウィザーズからロサンゼルス・レイカーズにトレードで移籍。この衝撃的なトレードは、アメリカでも大きな注目を集める一方、レイカーズOBのシャキール・オニールや元フェニックス・サンズのレジェンド、チャールズ・バークレーからは、ひどく揶揄された。

◆【前編】3度目の日本人対決で八村塁はスタメン起用となるのか… 電撃トレードから地元記者がその活躍を予想

■侮辱発言には不快感

彼らの発言は「八村を侮辱している」として、大きな批判を浴び、『ニューヨーク・ポスト』、『FOXニュース』、『MSNニュース』といった大手メディアにも取り上げられるなど、現地では大きな波紋を呼んでいる。この一連の騒動を地元記者はどう考えているのか、彼らの見解を聞いてみた。

前述のナゼミ記者は「シャックのコメントは、番組を盛り上げようとしてのものなのか、あるいは本気で言っているのか分からない。だがもし本気だったなら、下調べをしないというのは重大な怠慢で信じられない行為。バークレー氏についても、外国人選手の名前を正しく発音しないのはそもそも失礼なことだし、“フーチーママ(Hoochie mama)”なんて冗談を言うのは、問答無用で失礼なことだ」と憤慨した。

ルード記者も「シャックやバークレー氏の発言なんて取るに足らない。彼らの発言は、私や知識のあるレイカーズファンの多くにとってはまったくの無意味。彼らのコメントは話題になったが、それは今の彼らの仕事が主に何か面白いことを言うことだけだから。ことバスケットボールの分析に関しては、彼らの意見に価値はない。いずれにしても、ルイについてのコメントは面白くないものだった」と不快感を訴えた。

■八村がレイカーズで求めらるものは……

レイカーズ加入直後の25日(同26日)の試合で勝利に貢献するプレーを見せた八村だが、これからレイカーズでどのような役割を求められるのか、各記者が詳しく解説する。

「八村に期待していることは、3番 (スモールフォワード)または4番(パワーフォワード)で活躍してくれること。ブロックで良いディフェンスができるし、場面によっては3ポイントシュートも打てる。また、彼はミッドレンジという武器を持っている。(今後求められることは)コンスタントに3ポイント(シュート)を打つことと、ペリメーター(スリーポイントラインからペイントラインの間のエリア)でのディフェンス力の向上だ」とナゼミ記者は語る。

ルード記者は「八村に求められるものは、今の彼にできることを存分に発揮すること。彼が得点力のあるハイレベルなフォワード選手であることは間違いない。レイカーズも、レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスと一緒にプレーできる八村のようなタイプの選手を必要としていた。この3人が並べば、デイビスはセンターでさらに活躍し、ウィングのポジションにサイズを与えてくれるだろう」とした。

ロサンゼルス・レイカーズでの活躍が期待される八村塁 (C) Getty Images

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■スタメン出場の可能性は…… 地元記者の予想

八村はレイカーズの一員として2戦を終えた。初戦のサンアントニオ・スパーズ戦では22分のプレータイムで12得点。28日(同29日)のボストン・セルティックス戦では、24分で6得点。いずれも途中出場だ。八村は今後、スタメンでの起用も噂されるが、実現の可能性について各記者に語ってもらった。

「八村はスターティング5になれるポテンシャルがある。どこかのタイミングでスタメンになるべきだと思う。彼はレブロン、デービスと並ぶのにピッタリの選手。レイカーズの環境に慣れたら、試合では少なくとも25〜30分がプレーできるはず。成績も1試合で平均15、16得点、5〜7リバウンド、1〜3アシストを記録するのは間違いない」(ナザミ記者)。

「八村が環境とチームに馴染めばスタメン選手になれるでしょう。八村は4番(パワーフォワード)か、場面によっては5番(センター)にしてガードを任せられると考えている。スタメンでなかったとしても、八村はレイカーズで大きな役割を果たすはず」(ルード記者)。

と両記者は八村のスタメン起用を予想。ともすれば、すぐにでも実現しそうだ。

レイカーズは30日(同31日)に渡邊雄太が所属するブルックリン・ネッツと対戦する。今季3度目の日本人対決。地元ファンからも大きな期待を寄せられる八村の活躍に注目だ。

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文●澤 良憲(Yoshi Sawa)