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【宝塚記念/追い切り診断】イクイノックスを上回る「S」の最高評価 「世界一の馬に借りを返すデキ」

 

【宝塚記念/追い切り診断】イクイノックスを上回る「S」の最高評価 「世界一の馬に借りを返すデキ」

■ジャスティンパレス

【中間調整】昨年秋の菊花賞でハナ+半馬身差の3着と健闘。今年初戦だった阪神大賞典では正攻法から快勝を収めると、中5週で臨んだ天皇賞・春では2着ディープボンドに2馬身半と決定的な差をつけ初のGI勝ちを成し遂げている。1番人気タイトルホルダーに競争を中止するというアクシデントがあったにせよ、GI馬を名乗るにふさわしい堂々たる勝ちっぷりと言えた。

◆【宝塚記念2023予想/追い切り診断】重賞1勝馬がイクイノックスに並ぶ高評価 「実績劣るも、この雰囲気なら」

その後、大きな反動はなく距離2200mも神戸新聞杯での勝利経験があることから陣営は宝塚記念への進出を決定。ノーザンファームしがらきでの放牧を経て、5月31日に栗東へ戻っている。外厩であらかた仕上げ、トレセンは微調整に徹する杉山晴厩舎のパターンに沿って中間はそこまでの負荷は掛けられていない。それでも終いだけ伸ばした1週前のCW併せ馬で5F64秒7(一杯)を叩き出し、外から先行馬をマクって先着と豪快な動きを示した。

【最終追い切り】1週前に続き、レース当週も鮫島駿騎手が騎乗しCWで併せ馬。直線手前で目標のオープン馬へあっさり取り付くと、懸命に負荷を掛けられ追いすがってくる相手を楽に受け流し、抜群の手応えを保ったまま半馬身の先着を果たした。

【見解】以前は内面のパワーに体全体が追い付かずバランスの悪い面も見せていた馬だが、前走あたりからブレのないシャープな走りができるようになっており、まさに充実一途といった感がある。今週の攻めで見せた折り合い、反応ともにきわめてハイレベル。有馬記念では後塵を拝した同世代の“世界一”ホースに対し、ここで借りを返すシーンがあって驚けないデキにある。

総合評価「S」

宝塚記念2023 予想コラム一覧

▼騎手データ

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▼追い切り診断

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◆【追い切り診断】海外帰りのGI馬にまさかの辛口「B」 「精神的に整っていない印象が…」

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▼データ攻略

◆【データ攻略】タイトルホルダーも該当の「1.1.2.0」 “走るたびにスケールアップ”の4歳馬に死角なし

◆【データ攻略】評価暴落のGI馬に「4.0.0.1」 “即切り厳禁”ダークホースに激走注意報

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▼穴馬予想

◆【穴ライズ】単勝オッズ“60倍”以上の盲点 「GI大敗で嫌われるならシメシメ」

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◆【穴ライズ】前日“12人気”以下の爆穴 「復調ムードの今なら一発あっていい」

◆【穴ライズ】想定“8人気”前後の妙味 「阪神なら今回のメンバーでもやれる」

◆【WIN5予想】メインはイクイノックスを上回る存在なし WIN1は先行馬の”想定2桁”で高配当狙い】

◆【危険な人気馬】GI連勝を狙う人気の4歳馬は“消し” 「馬券内率わずか5%の事実」

▼血統傾向

◆【血統傾向】GI実績馬の盲点に単回収値「254」 “初モノ”が嫌われるなら狙い目

◆【血統傾向】JRA全10場で“最高勝率”の好条件 同配合が示す「高いコース適性」

▼その他、過去10年データ傾向

◆【前日オッズ】イクイノックスは“勝率25%”の単勝1倍台 2着以下なら3連単は万馬券

◆【枠順】イクイノックスは昨年優勝馬と同じ3枠 馬券内率5.0%の“鬼門”にGI馬2騎

◆【前走ローテ】ジャスティンパレスに“黄信号” 春天組は優勝馬より4着以下を狙え

◆【脚質傾向】差し・追込はロンスパ必須 阪神芝2200mは先行8勝で前が止まらない

◆【人気傾向】イクイノックスに“勝率20%”の壁 「1+2+3人気」決着ゼロで波乱含み

著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。