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■ダノンザキッド
デビューから無傷の3連勝で2020年のホープフルSを制したダノンザキッドは、次の1勝までが遠く現在13連敗中。長らく勝ち星に恵まれていないが、2走前の大阪杯では、先行策から渋太く脚を伸ばして10番人気ながら3着に激走したほか、昨年と一昨年のマイルCSでは2着、3着と2年連続で複勝圏内入りを果たすなど、一線級相手に好走を繰り返している。
◆【宝塚記念2023予想/追い切り診断】イクイノックスを上回る「S」の最高評価 「世界一の馬に借りを返すデキ」
香港に遠征して臨んだ前走のクイーンエリザベス2世Cは、中団で脚を溜めて勝機を窺ったものの、直線で伸びきれずに5着に敗退。前半の1000m通過が64秒台と極端にペースが遅く、最後は決め手勝負となってしまい、この馬の良さを出せなかった印象だ。度外視していい。
今回はユニコーンライオンやドゥラエレーデがいるため、序盤はある程度流れそうで、ダノンザキッドの持ち味が活きる展開になりそう。それに阪神コースは新馬勝ちのほか、前述の大阪杯やマイルCSなど含め【1-1-2-0】と得意としており、この舞台なら今回のメンバーでも十分にやれると見た。これまで2000mまでしか経験がなく、1ハロン延長は課題となるが、この実力でこの人気に落ち着いているようならば馬券の妙味は十分。買い目には加えておいて損のない一頭だ。
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▼その他、過去10年データ傾向
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◆【枠順】イクイノックスは昨年優勝馬と同じ3枠 馬券内率5.0%の“鬼門”にGI馬2騎
◆【前走ローテ】ジャスティンパレスに“黄信号” 春天組は優勝馬より4着以下を狙え
◆【脚質傾向】差し・追込はロンスパ必須 阪神芝2200mは先行8勝で前が止まらない
◆【人気傾向】イクイノックスに“勝率20%”の壁 「1+2+3人気」決着ゼロで波乱含み
著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。