第64回宝塚記念(GI、芝2200m)は、昨年の年度代表馬で、ファン投票1位を獲得したイクイノックスが断然の主役だ。一方、天皇賞・春を制したジャスティンパレスや、エリザベス女王杯覇者ジェラルディーナ、ジャパンC覇者のヴェラアズールや、菊花賞馬アスクビクターモア、皐月賞馬ジオグリフといったGIウイナーが集結し、春のグランプリは豪華なメンバーが揃った。
そんな中、前走の天皇賞・春でGI初制覇を果たしたジャスティンパレスが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
◆【宝塚記念2023予想/枠順】イクイノックスは昨年優勝馬と同じ3枠 馬券内率5.0%の“鬼門”にGI馬2騎
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目次
■難易度が高い天皇賞・春→宝塚記念の連勝
今年に入って阪神大賞典、天皇賞・春と連勝し、古馬長距離戦線の頂点に立ったジャスティンパレス。同い年のイクイノックスが、先に国内最強に上り詰め、ドバイシーマCを制し、レーティング世界一まで駆け上がる中、ライバルと渡り合えるところまで着実に力をつけ、逆転の一番手として宝塚記念に臨む。
天皇賞・春から宝塚記念は王道ローテだ。過去10年の成績は【4.3.2.32】と最も多くの勝ち馬を輩出している。しかし、天皇賞・春、宝塚記念を連勝した馬は、実は意外と少ない。
昨年、タイトルホルダーが連勝を決めたが、昨年はどちらのレースも阪神開催。京都の天皇賞・春→阪神の宝塚記念を連勝となると、2003年のヒシミラクルが最後で、ゴールドシップやキタサンブラックといった名馬でも、同一年にこの2つのGIを連勝することはできなかった。
また、ディープインパクト産駒の宝塚記念における成績がいまひとつなのも気がかり。過去10年、ディープ産駒の成績は【1.2.5.26】で、勝ったのは16年マリアライト1頭のみ。天皇賞・春4勝と比べると地味な印象だ。
しかも、好成績を残しているのは【1.1.5.7】とほとんどが牝馬で、ディープ産駒牡馬の成績は【0.1.0.19】で馬券内率5%と、馬券に絡んだのは13年2着ダノンバラードのみ。18年サトノダイヤモンド(1人気6着)など、牡馬はかなり苦戦傾向にある。ちなみに、ディープの全兄ブラックタイド産駒であるキタサンブラックも、宝塚には2度出走し、3着が最高成績だった。
今季2戦は、ルメール騎手の完璧なエスコートでタイトルを掴んだジャスティンパレス。今回は鮫島克駿騎手に替わり、どこまで同様のパフォーマンスを引き出せるか、正直疑問符がつく。加えて、ディープ産駒の相性の悪さや、天皇賞・春、宝塚連勝の難易度の高さを考えると、イクイノックスの対抗馬として、おそらく一番手に推される存在だが、人気ほどの妙味はないと考え、今回は思い切って「消し」でいきたい。
宝塚記念2023 予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】イクイノックス・C.ルメール騎手に“死角”データ 今年も「グランプリ男」の激走か
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】イクイノックスを上回る「S」の最高評価 「世界一の馬に借りを返すデキ」
◆【追い切り診断】イクイノックスは評価上々の「A」 「ひ弱さを抱えていた馬がグンと逞しく」
◆【追い切り診断】海外帰りのGI馬にまさかの辛口「B」 「精神的に整っていない印象が…」
◆【追い切り診断】重賞1勝馬がイクイノックスに並ぶ高評価 「実績劣るも、この雰囲気なら」
▼データ攻略
◆【データ攻略】タイトルホルダーも該当の「1.1.2.0」 “走るたびにスケールアップ”の4歳馬に死角なし
◆【データ攻略】評価暴落のGI馬に「4.0.0.1」 “即切り厳禁”ダークホースに激走注意報
◆【データ攻略】「連対率100%」の鉄板級ローテが出現 イクイノックスに迫る可能性を秘めた馬とは
◆【データ攻略】穴馬候補に「3.0.0.1」 “何らかの印を打たずにはいられない”魅力満載
▼穴馬予想
◆【穴ライズ】単勝オッズ“60倍”以上の盲点 「GI大敗で嫌われるならシメシメ」
◆【穴ライズ】前日“12人気”以下の爆穴 「復調ムードの今なら一発あっていい」
◆【穴ライズ】想定“8人気”前後の妙味 「阪神なら今回のメンバーでもやれる」
◆【WIN5予想】メインはイクイノックスを上回る存在なし WIN1は先行馬の”想定2桁”で高配当狙い】
▼血統傾向
◆【血統傾向】GI実績馬の盲点に単回収値「254」 “初モノ”が嫌われるなら狙い目
◆【血統傾向】JRA全10場で“最高勝率”の好条件 同配合が示す「高いコース適性」
▼その他、過去10年データ傾向
◆【前日オッズ】イクイノックスは“勝率25%”の単勝1倍台 2着以下なら3連単は万馬券
◆【枠順】イクイノックスは昨年優勝馬と同じ3枠 馬券内率5.0%の“鬼門”にGI馬2騎
◆【前走ローテ】ジャスティンパレスに“黄信号” 春天組は優勝馬より4着以下を狙え
◆【脚質傾向】差し・追込はロンスパ必須 阪神芝2200mは先行8勝で前が止まらない
◆【人気傾向】イクイノックスに“勝率20%”の壁 「1+2+3人気」決着ゼロで波乱含み
著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。









