【レパードS/追い切り診断】エクロジャイトに迫る高評価「A」 「休養前よりグンとパワーアップを果たした感あり」

 

【レパードS/追い切り診断】エクロジャイトに迫る高評価「A」 「休養前よりグンとパワーアップを果たした感あり」

■クールミラボー

【中間調整】デビュー3戦目のきさらぎ賞で3着に入ったものの1着、2着馬には切れ負けして突き放されていた。やはり本質的にはダート向きということで2走前からダートに戻り1勝クラスをポンと勝ち、前走の2勝クラスは2着。近2走はいずれも出遅れながら最速の末脚を繰り出し勝ち負けに持ち込んだもので、潜在能力はかなりのものがありそうだ。

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2勝クラスを勝てなかったことで賞金的には微妙な状況なものの、陣営は夏場に余計なレースを挟むことを避けてレパードSへの直行を決定。ノーザンファームしがらきでの調整を経て、7月13日に栗東へ戻っている。16日にさっそく坂路15-15を消化。20日にはCWコースを大きく使って3F39秒4-1F12秒7(馬なり)と2週前としては上々の時計をマークした。1週前追いでは同じレパードSを予定しているベンダバリラビアを外で先導。直線半ばで稽古駆けする相手の勢いが勝るシーンもあったが、しっかり盛り返し併入としている。

【最終追い切り】1週前と同じく今村騎手が騎乗し(レースは松山騎手)、CWでベンダバリラビアと併せ馬。今回は内追走の形で差をジワッと詰めていく。やはり相手が稽古駆けするなので手応えこそやや劣勢だったものの、ラストの追い比べでは気持ちを乗せてひと伸びし、クビほどの先着を果たした。

【見解】レパードSへの出走を確実にするためには2勝クラスを勝っておきたいところだったが、フレッシュな状態で走らせることを優先し、抽選覚悟で中間は中9週と間隔を取った。その甲斐あって帰厩後の動きは機敏そのもの。単純な手応えの比較ではベンダバリラビア優勢に映るが、稽古で走るタイプ、走らないタイプの違いを考えれば問題ない。休養前よりグンとパワーアップを果たした感があり、好走に期待できる。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。