【レパードS/騎手データ】クレメダンジュ・和田竜騎手は“押さえて損なし” 連対率4割超えの「堅軸2騎」とは

 

【レパードS/騎手データ】クレメダンジュ・和田竜騎手は“押さえて損なし” 連対率4割超えの「堅軸2騎」とは

6日は新潟競馬場で3歳ダート重賞・レパードS(GIII、ダート1800m)が開催されます。

施行数が限られる3歳ダート重賞だけに今年も激戦になりそうですね。今回は創設年となる2009年以降の過去データを基に気になる騎手データを見ていきます。

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■和田竜二騎手は連対率100%

今年のレパードSに騎乗する騎手の中で、過去騎乗経験があるのは11騎手。各騎手のデータは次の通りです。

レパードステークス騎手別成績(2009年~22年)

レパードステークス騎手別成績(2009年~22年)

2週前の中京記念、先週のアイビスSDは騎手の過去データだけでは判断が難しい重賞でしたが、レパードSは騎乗馬の人気や質がストレートに着順へと反映されるようで、人気馬に跨る騎手がそのまま好結果という分かりやすい重賞です。過去の騎乗数が2、3鞍ほどの場合はここまでサンプル不足と判断することが多かったのですが、今回は顕著な成績を残せている騎手が見当たるため、素直に連対率上位の3騎手を見ていきます。

まず取り上げるのが連対率100%の和田竜二騎手。

2012年は3番人気のナムラビクターで2着、20年も2番人気のミヤジコクオウで2着と人気馬2頭をきっちり好走させているのは見逃せませんね。その2頭を細かく見ていくと、レパードS前に和田竜二騎手の騎乗経験があり、ナムラビクター、ミヤジコクオウとも既に3勝を挙げている実績馬でした。

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同騎手は今年のレパードSで、前日17時時点10番人気のクレメダンジュ(牝3、栗東・鈴木孝志厩舎)に騎乗予定ですが、同馬は勝利数こそ2勝も関東オークス2着がありナムラビクター、ミヤジコクオウの2頭に劣らない成績です。

この人気でどうかは分からないものの、押さえて損はないでしょう。

■戸崎圭太騎手は堅実

続いて連対率42.9%を誇る戸崎圭太騎手のデータを見ていきましょう。

2014年に1番人気アジアエクスプレスで1着、15年の3番人気ダノンリバティで2着)、16年の2番人気グレンツェントで1着と3年連続連対があり、本重賞では堅実です。

素の数値でも優秀ですが、注目ファクターは騎乗馬の人気で、【戸崎圭太騎手】×【3番人気以内】は【2.1.0.2】で勝率40%、連対率60%。単勝回収率120%、複勝回収率110%ですから、ベタ買いしていいレベルですね。

さて、今年のレパードSで同騎手が跨るのが前日17時時点4番人気のオメガギネス(牡3、美浦・大和田成厩舎)。

当日もこの人気をキープなら堅軸扱いでいいでしょう。

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■川田将雅騎手×栗東の人気馬は買い

最後に平均人気2.0が示すように人気馬に跨り続けてきた川田将雅騎騎手のデータを見ていきましょう。

2009年に3番人気スーニで2着、22年に1番人気タイセイドレフォンで2着と、2度の連対がある同騎手。

買い時ははっきりしていて、

【川田将雅騎手】×【栗東所属馬】は【0.2.0.0】の連対率100%。
【川田将雅騎手】×【美浦所属馬】は【0.0.0.2】の連対率0%。

人気の関西馬なら買い、人気の関東馬なら切りで良さそうです。

そんな川田将雅騎手が騎乗予定なのが前日17時時点1番人気の関西馬・ミスティックロア(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)。

2着止まりの過去データから頭まではどうかも、馬連や3連複の軸として信頼できそうですね。

以上、レパードSの気になる騎手データでした。データ注目騎手は戸崎圭太騎手、川田将雅騎手の2騎手です。この2騎手が跨る2頭のワイドは執筆段階で5.6倍から6倍。意外とつきますのでこの1点勝負はいかがでしょうか。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。