■ミスティックロア
【中間調整】デビュー初戦こそ出遅れが祟ってアタマ差2着に終わったものの、中2週で臨んだ未勝利戦であっさり勝利。3カ月の休養を挟んだ前走の1勝クラスへの昇級初戦は1番人気に応え、3馬身差であっさり勝ち切った。その後はレパードSと同日の苗場特別の両にらみでいったん短期放牧に出された。
◆【レパードステークス2023予想/追い切り診断】ミスティックロアを上回る「S」の最高評価 「圧巻の1週前追い、仕上がり文句なし」
7月20日に栗東へ帰厩。23日に坂路14-14を消化たのが中間の初時計で、1週前追いとなる26日はCW併せ馬調教を行った。序盤にかなり力んでしまい、相当消耗したはずだがラストもなんとか1F12秒4(一杯)でまとめ、目標とした準オープン馬には先着を果たしている。
【最終追い切り】1週前のCW猛時計を出したのが実質の最終追い。レース当週はテンションを上げ過ぎないよう、坂路を単走・馬なりで流して脚捌きを確認する程度の内容に留まる。序盤はまずまず落ち着いており、ラストは単走とすれば上々の気合い乗りを感じさせて切れた。
【見解】イレ込む点が課題の馬で、1週前の段階でCWで速い時計を出してガス抜きし、当週はリラックスさせるのは前走の調整パターンを踏襲したものだ。しかし3カ月ぶりだった前走時と比較し、中5週の今回はより力む面が目立ってしまっている。才能は間違いなくトップクラスだろうが、これまでの阪神と違って新潟までの輸送ということもあり、精神面の不安が大きくのしかかる。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。