日本卓球協会は9月11日、パリ五輪選考ポイントの獲得状況を更新。3日から10日まで行われた「第26回アジア卓球選手権大会」での勝利ポイントが加算された。
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■早田はパリ五輪行きが確実
アジア選手権の女子シングルスで伊藤美誠(スターツ)は早田ひな(日本生命)とともに日本勢最高のベスト8入り。ともに中国勢の前に屈したものの、今大会では両者ともに40ポイントを獲得した。
この結果、伊藤はベスト16で姿を消し、20ポイントに留まったパリ五輪選考ランキング2位の平野美宇(木下グループ)との差が急接近。平野の420点に対して伊藤は409.5点と両者の差は「10.5」に。また、早田は640.5点で平野との差をさらに広げ、パリ五輪行きは確実な状況になってきた。
今大会で変動が見られたのが男子。シングルスでは田中佑汰(個人)が2回戦で世界ランキング2位の王楚欽(中国)を下すサプライズ。その勢いのまま日本勢最高の8強入りを果たした田中が、パリ五輪選考争いで台風の目として浮上した。
田中は最新のランキングで50点を加算し、3位につけていた篠塚大登(愛工大)を逆転した。2位の戸上隼輔(明治大)との差は100ポイント以上と差はあるが、終盤に差し掛かる選考レースでの田中のさらなる飛躍には期待が高まる。
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文●SPREAD編集部