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■セラフィックコール
【中間調整】今年2月、デビュー戦だった阪神ダート1800m戦で8馬身差の圧勝。その後は休みを挟みつつノンストップで連勝を続け、オープン入り初戦かつ重賞初挑戦だったみやこSでもスタートで躓き後方からとなりながら、圧巻の決め手から直線半ばで大きく抜け出し3馬身差で勝利を収めた。これでここまで無傷の5連勝。
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ズブさや出遅れ癖など、まだ成長の余地があり年内は休養の予定だったが、放牧先での状況が悪くないことから方針転換となり、近2走と同じM.デムーロ騎手でチャンピオンズCへ参戦することに。11月21日に栗東へ戻り、23日の1週前追いが中間の初時計。CW単走で、緩みやイレ込みなどがないかを確認された。
【最終追い切り】レース当週はM.デムーロ騎手が騎乗し、CWで併せ馬。鞍上に全権委任する形で、ゆったりとした調整に留まる。14-14ペースで入り、直線では目標とした馬をロックオンするとギリギリまで仕掛けを待ち、最後は鋭く伸びてアタマ差ほど先着。全体時計は平凡ながら、落ち着きぶりは上々の部類だった。
【見解】3歳馬の秋とあって、いままさに成長期。体幹の強さや反応面は前走以上のものを感じさせる。しかしやはり急遽決定した中3週でのGI参戦、かつ燃えやすい気性を考慮して攻め切れていないあたりがどうか。最終追いは“ミルコ流”のゆったり調整だとしても、1週前である程度は事前に底上げする負荷を掛けて欲しかったところ。過去5連勝中、もっとも際どかったのが3走前の八王子特別で、ハナ差の辛勝。2100m戦だったという事情はあるにせよ、中5週と過去最短の臨戦間隔だった。今回はそれからさらに短くなる中3週。人気ほどの信頼は置きづらい。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。