12月3日は中京競馬場でチャンピオンズC(GI、ダート1800m)が開催されます。年間に2鞍しかないJRAのダートGI競走で、2014年以以降は中京ダート1800mが施行舞台です。
今回は2014~22年の過去データを基に、気になる騎手データを見ていきましょう。
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目次
■中心はM.デムーロ騎手で決まり
今年のチャンピオンズCに騎乗する騎手の中で、集計期間内に騎乗経験があるのは10騎手。各騎手のデータは次の通りです。

チャンピオンズCの騎手別成績(2014~22年)
そもそものデータが限られることもあり、過去の騎乗数が1鞍ないし2鞍の騎手が多く見られます。そのため今回は集計期間内に4鞍以上の騎乗があり、かつ連対率も優れる騎手を中心に見ていきます。
まず取り上げるのが集計期間内で最多の勝利を誇るM.デムーロ騎手。
2015年のサンビスタ(12番人気1着)で波乱を演出すると、18年のルヴァンスレーヴ(1番人気1着)では人気に応えて勝利。成績的に1着かフタ桁着順とハッキリしていて、馬券の狙い方を定めやすい騎手ですね。
注目ファクターは騎乗馬の前走着順で「重賞で1着または2着」なら【2.0.0.1】勝率66.7%を記録します。
そんなM.デムーロ騎手が跨るのが前日16時時点で1番人気のセラフィックコール(牡3、栗東・寺島良厩舎)。同馬はデビューから無傷の5連勝中で、前走の重賞みやこSでも圧勝を収めています。熱いデータに合致する以上、軸扱いが正解でしょう。馬単や3連単の頭にオススメです。
■川田将雅騎手は勝利経験が魅力
続いて川田将雅騎手のデータを見ていきます。
2020年こそ1番人気のクリソベリルで4着に敗れてしまいましたが、その前年は同じクリソベリル(2番人気)で勝利しています。2020年の敗因は掴みかねるものの、勝利経験があるのは他騎手と比べて大きなアドバンテージでしょう。
川田将雅騎手は前日16時時点3番人気のクラウンプライド(牡4、栗東・新谷功一厩舎)に騎乗予定。特に割り引きが必要なデータが見つからず、同騎手が今年のGIで【4.2.2.10】とリバティアイランド以外でも健闘が目立つため押さえは必須です。
■C.ルメール騎手は人気次第
さらにC.ルメール騎手のデータを見ていきます。
同騎手は1着こそありませんが、2015年のノンコノユメ(3番人気2着)、19年のゴールドドリーム(1番人気2着)で2度の連対がありますね。ただし、過去7回の騎乗で人気以下の着順に終わったのが実に5回。芝GIと比べるとイマイチ弾け切れていない印象です。
注目ファクターは当日の人気で当日3番人気以内なら【0.2.0.2】で連対率50%です。上位人に推されるようなら馬単や3連単の頭よりは馬連や3連複の軸で考えたいですね。
なお、C.ルメール騎手が跨るのが前日16時時点で8番人気のグロリアムンディ(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)。当日もっと人気するようなら押さえてみてください。
■レモンポップ&坂井瑠星騎手は?
最後に前日16時点2番人気のレモンポップ(牡5、美浦・田中博康厩舎)に跨る坂井瑠星騎手のデータを見ていきます。
同騎手は2021年に14番人気のアナザートゥルースを3着に導きました。当レースにおける騎乗経験はこの1鞍のみですが、一発回答を出せていることは評価できます。集計対象を中京ダート1800m戦に広げると、2014年以降は【15.15.16.88】で連対率は22.4%。かつ1~3番人気の成績は【14.10.7.20】連対率47.1%で、この舞台で人気なら買いと判断できます。
なお、坂井瑠星騎手×2014年以降の中京ダート1800m×1~3番人気×大外8枠の成績は【3.1.2.2】連対率50%。のデータが見つかる以上、チャンピオンズCで8枠に入ったレモンポップをマイナスに考える必要はありません。
以上、チャンピオンズCの気になる騎手データでした。データ注目騎手はM.デムーロ騎手です。同騎手が跨るセラフィックコールの6連勝に期待します。
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著者プロフィール
伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。