12月3日に中京競馬場で行われる第24回チャンピオンズC(GI、ダ1800m)のデータを紹介する。
今年は、フェブラリーS覇者で前走の南部杯に勝利したレモンポップ、JBCクラシック組からは2着馬のノットゥルノはじめ、テーオーケインズやメイショウハリオが巻き返しを図り、破竹の無敗5連勝でみやこSを制したダート界の新星・セラフィックコールら集結。
ここでは過去10年のうち現状の中京開催となった2014年以降のデータから予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
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目次
■中心はJBC組
2014年以降、出走頭数が多く最多4勝を挙げるのがJBCクラシック組で、9年中7回好走馬が出現している。2020年はチュウワウィザード、21年はテーオーケインズが勝利を果たし、22年はクラウンプライドが2着と近年好調。同組のうち、前走勝った馬が【0.1.0.7】と不振傾向だが、0秒9差以内の負けだった馬であれば【4.2.2.12】勝率20.0%、複勝率40.0%と好成績を記録していた。0秒9差だったテーオーケインズが再び返り咲く可能性は十分。
一方、1秒以上の負けは【0.0.0.10】と、GI級競走で時計ひとつ負けると厳しい。メイショウハリオは最悪データに該当してしまい、巻き返しへのハードルは高そうだ。
また、4歳馬がテーオーケインズの勝利のみで【1.0.1.10】と不振傾向。前走JBCクラシック連対馬が6頭、掲示板内も4頭おり、過去にはクリソベリルやコパノリッキーといった1番人気馬さえも結果を出せていなかった。この背景には4歳馬の多くが「JBCが大目標」だった可能性はあるだろう。JBCクラシック2着と復調を示した4歳馬・ノットゥルノは割り引きが必要か。
・JBCクラシック【4.3.2.29】
・南部杯【2.2.1.6】
・JBC Lクラシック【1.0.0.2】
・シリウスS【1.0.0.6】
・日本TV盃【1.0.0.2】
・みやこS【0.2.4.27】
・武蔵野S【0.2.0.24】
・JBCスプリント【0.0.1.2】
・エルムS【0.0.1.1】
次点は複勝率45.5%を誇る高打率のマイルCS南部杯組だが、5回の好走のうちゴールドドリームが1勝2着2回なのでそれを除くと【1.0.1.6】と微妙。同馬以外で唯一の勝利は連勝街道を走っていた3歳馬のルヴァンスレーヴ。3着以下の馬を見てみると、中央GIで好走経験のあるインティが2020年に10番人気3着、21年も9番人気4着、15年9歳馬のワンダーアキュートは14番人気ながらも6着に善戦していた。中央GI実績のある馬であれば通用すると見ていいだろう。実績は申し分なしだが、初の1800m戦となるレモンポップは、ゴールドドリームのようにダート界をけん引する存在になれるか、ある意味ここは試金石だ。
■牝馬の激走に要注意
JBCレディスクラシック組はサンプル数が少ないもののノーマークは厳禁。2015年のサンビスタは前走2着から当日12番人気で勝利しており、前年もJBCレディスクラシックを勝利しての臨戦過程から15番人気で4着していた。2018年アンジュデジールもJBCレディスクラシックを勝利し、チャンピオンズCを9番人気で4着と健闘。他に牝馬はソダシとコーリンベリーが参戦していたが、前走は別レースだった。
今年はダート転身後3戦目でJBCレディスクラシックを制したアイコンテーラーと3走前にはみやこS2着馬メイクアリープを下しているアーテルアストレアが出走予定。特に前走勝ち馬のアイコンテーラーは期待できそうだ。
破竹の勢いに乗るセラフィックコールは複勝率18.2%と心許ないみやこS組。人気馬がほとんどいないため、結果が振るわないのも頷け、当日3番人気以内なら【0.1.1.0】と堅実。相手が一気に強化される中、頭まではどうかも押さえは必須だろう。
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文●SPREAD編集部